(時)『16ブロック』

夜勤明けのニューヨーク市警の刑事ジャック・モーズリ
ー(ブルース・ウィリスさま)に課せられた任務は、
16ブロック(区画)先の裁判所に証人エディ・バン
カー(モス・デフさま)を送り届けるだけのごく簡単な
ものでした。ところが護送中、何者かに襲撃される二人。
警察内部の不正を目撃していた証人を抹殺する為、元同
僚のニュージェント刑事(デビッド・モースさま)等が
次々とジャックとエディに襲いかかる。
法廷での証言開始まで残された時間は118分。警察を
敵に回し、ジャックの人生で最も険しく、長い、わずか
16ブロック先への「護送」が始まった……。

ブルース・ウィリスさまの前作『ホステージ』は、正直
言って感心出来ない出来栄えでしたが、今回は素直に良
いなと思いました。囚人と護送する刑事の珍道中自体は
かなりありふれた展開でありますが、今回異色なのは、
二人で過ごす時間が2時間を切っている事と、映画での
時間軸が殆ど平行して描かれることなんですね。

決して悪く無いし、そこそこ楽しめました本作でありま
すが、どうも自分は今一つ乗り切れない部分がありまし
て、『48時間』あたりから言わばお約束の、「相方喋
り過ぎ症候群」(--;)

自分でも了見が狭いとは判っているんですが、モス・デフ
さま演じたエディと言うキャラがのべつ幕なしで喋りまく
る。後半になって結構良い面も見せているんですけれども、
前半での喋りが徒となって、感情移入出来ないんですよ。

「刃傷噺」だけでは無く、「人情噺」として機能している
脚本も中々だとは思うんですけれども、どうしても「喋り
過ぎ」が鬱陶しくてね。もう少し黙っていてくれていたら
後半の展開とかが非常に優れていると思っただけに惜しい
なぁ……と思った次第です。

この映画、ジャックのとあるパーティの席で幕を閉じるの
でありますが、この時の姿が、ブルース・ウィリスさまの
「地」に近い姿では無いんでしょうかねぇ。歳相応の老け
方をしている様に感じられたのであります。

「裁判映画友の会」広報担当 大倉 里司
(2006年10月23日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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