2001年2月2日

特別編「伊東深水展」鑑賞記

みなさま、御機嫌如何でせうか?わたくし、此方には初書き込みのマダム・DEEP
で御座ひます。

けふは、帝都大手町から徒歩で金座を経由して、日本橋高島屋で開催されております
「没後30年〜伊東深水展」に足を運びましたの………。

帝都大手町から金座に向かふまでは、明治の大実業家でいらつしやつた、渋沢栄一像
でありますとか、金座に聳え立つ大伽藍「日銀本店」(旧館)その向かひには、貨幣
博物館等があり、建造物も豪奢にして堅牢………剛構造の白亜の殿堂に只管酔ひ痴れ
ましたの(うつとり)日本橋三越本店にて「吉祥天像」を拝見し、大理石で覆われた
階段とその手摺などに凝らされた意匠に心躍らせましたのよ………ほほほ。

明治から昭和に至るまで、上村松園、伊藤小坡、鏑木清方、そして伊東深水様が美人
画の大家として特に著名で御座ひますが………この四天王では、伊東深水様が一番肌
に合うのでせう。

今回出品されたのは、総計70点、代表作と言われる『湯気』、『指』、大作『麗日』
などが御座ひますが……わたくしが好きなのは、舞妓が御座敷を抜け出してほつと一息
の御姿を描きだした『朧(春宵)』、花柳界の花舞台で御座ひます「東おどり」の楽屋
を描ひた『春宵(東おどり)』、日劇ミユウジツクホウルを描ひた絵巻『戸外春雨』と
通常の美人画の「枠」からはみ出た女御の御姿を映し出したものがこよなく好きなので
せう。

最後に紹介致しました『戸外春雨』の持ち主は何方かと思へば、やはりキヤバレエ太郎様
の御称号をお持ちの日本美術界の名パトロン福富太郎様のもので御座ひました。(につこり)

福富様とわたくしの絵の好みは似ているやうで御座ひまして、前世紀の九十九年に竹橋の
国立近代美術館で開催された大回顧展「鏑木清方展」(圧巻!)の良ひ絵は全て福富様が
お持ちでしたもの。

会場は、マダム度数が予想通り高く、死後も人気が衰へることが無ひことを痛感致しましたわ。

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