2001年6月17日

昨日の日記は、『北朝鮮に消えた友と私の物語』でしたが、本日は図書館に
在った一冊の話を書こうと考えております。『北朝鮮絶望収容所〜完全統制
区域の阿鼻地獄』安 明哲(アン・ミョンミルさま)著 池田菊敏訳、KK
ベストセラーズ刊 1600円)なのですが……この本の特異なところは、
「収容され……虐待される側」では無く、「警備隊員として虐待する側」の
立場の御方でして……それも、入ってまだ出る見込みが辛うじて残されている
「革命化区域」では無く、ナチス・ドイツで言うならば「絶滅収容所」級の
「完全統制区域」の方に属していたと言うから半端ではありません。

以下の文字は、敢えてフォントの色を壁紙に合わせて読み辛くしてあります。
反転させてお読みください。


彼が冒頭で書いてあるのが、「夜になるのが怖い」と言うことでして、「政治
犯」たちが、足元に絡みつき……同僚だった警備隊員が追い掛け回すと言う悪
夢を見る……一冊読んだだけで、確かにこんな生活3年続けたらそうなるよな
ぁ……と判りますもの。(涙)
「阿鼻地獄」と題したのは、決して誇張でも何でも無くて……今迄、刑務所物
収容所物は、ソルジェニツインからはじまって読んで参りましたが、此処まで
残虐な記録も珍しい……
昔、反共主義に凝り固まっていた時分がありまして、「世界日報」と言う統一
教会系が出していた新聞を一ヶ月だけ購読していた時期があるんですね。
その際に、北からの亡命パイロットの方が「完全統制区域」らしきものがある
と語っていたのは覚えているんです。四方を囲まれ、入ったら最後、死んでも
出られず、収容者は草木を食べて生きていくしか無い……と。
それを悪化させていたのが、警備隊員+保安要員……そして、政治犯の中に
「生きるため」に仲間を売って生きていく密告要員。

訓練の為と称して、政治犯を殴り殺し……アムネスティ・インターナショナル
等の国際的人道機関が入っても証拠を残さない為に紙は一切政治犯に手渡さな
い。その為、警備隊員達が煙草を吸うときは「労働新報」と言う新聞の古紙を
使っているそうなんですが、その吸い残しですら、完璧に処分しないと厳罰が
下ると言う徹底ぶり……。
政治犯が食料としている「ドングリの実」を隊員が横領し……餓死寸前に追い
込まれることも多数。

彼は、最初は「そんなものかぁ……」と思っていたらしいのですが、段々と
政治犯たちと交友が出来てきて……純粋な意味での「政治犯」でも何でもなく
ただ単に「金正日一家」に対して従わない者……日本から「帰国運動」に乗っ
て送り込まれた者……そして、何と!”自殺”した者の遺族!!!ですら、
一族郎党「反革命分子」として収容所送り……或る意味で師匠のスターリン
よりも徹底しているかも知れません。
南の韓国でも「政治犯」への拷問、逮捕、処刑は数多かったですが……一族
郎党なんてことは朴政権ですら無かったですよ。

早いところ、金正日ファミリーの「お隠れ」を願うものです。

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