毒書日記2006年度日記その5

2006年2月6日(日)本日買った本〜自分が本を買い続ける理由

皆様、再びお今晩は。今日も三鷹にて勤務でしたが、昨日、今日と
土日にも係わらず、メールの催促とか……お叱りの電話とか……
まぁストレスが溜まる二日間でして、余りにも酷い状況だったんで
またしても、葛西にて途中下車して、ブックオフにて本のヤケ買い
をした次第です。(^^;

自分が何故読んでも居ないのに大量の蔵書を抱え込むか?と言う
事にようやく最近気が付きまして……それは、ストレス解消の吐け
口だったんですよねぇ。ですから図書館に行ってもストレスは解消
されない次第でして……ハイ。

本日買った本は、以下の通りです。全部105円でした\(^o^)/

佐野眞一『カリスマ〜中内功とダイエーの戦後』(日経BP社刊)
桐野夏生『アイム ソーリー、ママ』(集英社刊)
桐野夏生『水の眠り 灰の夢』(文春文庫刊)
奥田英朗『邪魔』(上下)(講談社文庫刊)
ロバート・ゴダード『閉じられた環』(上下)(講談社文庫刊)

〆て745円也……。

まあ……読んでみる迄は何とも言えないですが、少なくとも「本を
買う」と言う行為でストレスを軽減しているんですねぇ。部屋は重
たくなり、心は軽くなる……となってくれたら嬉しいんですが。
少なくとも、読んでいる本が面白ければその時間だけでも、心は軽
くなるんです。自分の場合。

2006年2月5日(日)【本】『閉鎖病棟』(--;)

皆様、お今晩は。先日購入したばかりの帚木蓬生『閉鎖病棟』
(新潮文庫)を読了致しました。以下、その感想です。

とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ
遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常
を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てた
ものは何か?その理由を知る者たちは……。現役精神科医の作者
が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢
れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。

と……背表紙に紹介がされてあって、読んでみました。読者レビ
ューも概ね高い評価なんですが、自分にはダメでした(--;)

殺人事件が起きる迄が無駄に長いし……、入院患者の一人が、悪質
な患者を院内で殺さざるを得なかったって所は判るんですが、その
加害者(?)の手紙の内容とそれまで綴られてきた物語とが乖離
しているんですよ。つまり……院内での描写が長い割には効果的に
使われていないし、キャラクターの立ち方も今ひとつ弱い様に感じ
られたのですね。

評価すべき点としては、精神病院とその患者の姿を、現役の精神科
医が描いているだけあって、非常に公平に暖かい視線で描いている
ことでしょうか?
それはそれで良いんですが、「小説」として独立させる為には、前
半の描写をもう少し丹念に掘り下げて欲しかったなぁ。勿体無い
事です。

2006年2月4日(土)【本】『少年時代』(これぞ大賞\(^o^)/)

本日、ロバート・R・マキャモンの『少年時代』(上下)文春文庫
刊を読了致しました。その感想です。

作家自身の回想を思わせるかたちで、少年期の多彩な出来事が語
られてゆく。舞台となるのは1964年のアラバマ州ゼファーと
言う、人口1500人足らずの小さな南部の町で、当時12歳の
コーリーは少年時代を過ごす。
ある朝、父とともに牛乳配達のトラックで出かけたコーリーは、湖
に落ちてゆくクルマを目撃することになる。その運転席に座ってい
たのは、何者かに殺害された男であった。その日から悪夢にうなさ
れる父。それと平行して12歳のコーリーは様々な出来事に遭遇
し、成長を遂げていく姿を映し出した物語。

第14回
日本冒険小説協会大賞(外国軍)を受賞した本作品。
この賞の他に、ブラムストーカー賞、世界幻想文学大賞をトリプル
で受賞しておりますのが素直に頷ける傑作。

実は、自分の読書史に於いてロバート・R・マキャモンとは、かな
り長いお付き合いになるんです。『マイン』、『狼の時』、『スワ
ン・ソング』と何れも上下巻の大作でして、まだ現役の読書家だった
頃は貪る様に読んでおりました。

この方……実は、御大S・キングの「亜流」と思われても仕方の無
い小説ばかりを書いていまして『奴等は渇いている』では、キング
の『呪われた町』、『スワン・ソング』では、『ザ・スタンド』と
設定が殆ど同じ!と云う批判を浴びながらも、当時からキングに違
和感を感じていた自分は敢えて読んでいたと言う捻くれた過去があ
るんです。で……今回も『スタンド・バイ・ミー』と設定は似ている
ものの『マイン』で全開させた「60年代への郷愁」を背景に置き
つつ独自のファンタジー・ワールドを展開させているんですねぇ。

上下巻合わせて900頁の大作ですが、一章毎に違うエピソードが
時には淡々と、そして下巻に入ると「哀しみの色」を滲ませながら
進んでいくんです。正直申してファンタジーは苦手な部類でして、
これがブックオフの105円棚に上下巻で揃っていなければ、まず
読んでは居なかったであろう本作品ですが、「夢見る心」と言うよ
りも「失われてしまった過去」へのほのぼのとした眼差しが心地良く
終章の「現在のゼファー」では、大河浪漫のツボ押さえ捲くりの
状態。やはり……「大河浪漫」になると極端に点が甘くなる自分の
範疇の狭さが気になるものの。好きなんだから仕方ないでしょ!
と言い切ってしまいしょう♪

これぞ!
日本冒険小説協会大賞受賞作に相応しい作品です。良くぞ
選んで下さった!\(^o^)/

2006年2月3日(金)本日購入した本

皆様、お今晩は。ゴールドジム・行徳千葉にてトレーニングした後、
ドンキホーテにて買い物をして、行徳のブックオフにて5冊を購入。
文庫本だけですが、5冊合わせると厚さが10センチ以上あるんで
すね(^^;

購入したのは以下の通り……

小池真理子『冬の伽藍』(講談社文庫)
小池真理子『狂王の庭』(角川文庫)
篠田節子『ハルモニア』(文春文庫)
帚木蓬生『逃亡』(上下)(新潮文庫)
帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫)

全部合わせて1545円也……まさか、一日一冊ペースって事は無
いですから、一冊2〜3日で読破と考えると、しばらくは読む本に
は苦労しないで済みそうです。

2006年2月3日(金)番外編「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」1月31日放映分

皆様、お今晩は。昨日は割りと早く帰れたんですが、鬱が進行して
いたし、書く内容も無かったので、日記は見送りました。

今日は、そんな訳で、映画館に行く気力も起きず(と……言っても
2月〜3月は観たい作品の公開ラッシュなんですよねぇ)大人しく
ゴールドジム・行徳千葉にて胸&上腕三頭筋&腹部のトレを行って
参りました。メニューは前回書いたものと殆ど変わらないので省略。
トレ後に、一階のドンキホーテにて大塚製薬のネイチャーメイドシ
リーズの「マルチビタミン」と「カルシュウム・マグネシュウム・
亜鉛」を購入。先日ビデオ撮りしていた、
「最終警告!たけしの
本当は怖い家庭の医学」
で「本当は怖い偏食」……これにはゾゾッ
とさせられたもので……。

一流商社の役員秘書をしている河合紗枝さん(仮名)31歳は、大
規模な社内改革を進めるべく激務をこなす常務のために、少しでも
力になれればと頑張っていましたが、忙しい昼間は簡単な食事で済
ませてしまいがち。一人暮らしのせいで、家でも偏った食事が続い
ていましたが、最近、何故かやたら目が疲れるようになり、やがて
肌荒れ……そして、同僚の一人が持ってきたクッキーの味が薄く感
じられてしまい、ついつい食事の際には調味料を多く使うように
なっていきました。そして一年後……爪がボロボロに……やっと
病院に行かなくては?と考えた河合さんの症状はもう手遅れだった
のです。その病の正体とは……(((キ゚Д゚)))) ガクガクブルブル

病名【味覚障害】

この病気……体内である栄養素が足りなくなると起こります。ビタ
ミンで言えばビタミンAが不足すると病名【夜盲症】ビタミンB群
が不足すると病名【脚気】ビタミンCが不足すると病名【壊血病】
ビタミンDとカルシュウムが不足すると病名【骨粗鬆症】そして……
カリウムが不足すると病名【偽バーター症候群】、鉄分不足だと
病名【貧血】&【むずむず脚症候群】なんですが……この病名【味
覚障害】を引き起こすのが、何と亜鉛不足だったとは……!!!

しかし……病名【味覚障害】って思っていたよりも深刻な病だった
んですねぇ。ケーキを食べてもスポンジを食べている感触しか無く
……しかも放置して半年以上経つと半分以上の患者さんが回復不能
になってしまうと言う怖ろしさ。今日ビデオで観ていて余りの恐怖
感に番外編として紹介した次第です。

2006年2月1日(水)現在多忙につき……(--;)

皆様、お今晩は。昨日は会社の会長並びに社長との会食……(--;)
話題がねぇ……微妙なのよん。今日は今日でサクッと皆様お帰りに
なられましたが、自分だけは別の野暮用で残業(涙)
まあ……それで得られた情報もあったから良いんですがねぇ……。
マトモな日記は、そうした訳で明日かなぁ……。
今読んでいるのは、ロバート・R・マッキャモンの『少年時代』
上下巻で丁度上巻を読了したところです。

2006年1月30日(月)【本】『欲望』(これまた傑作)

皆様、お今晩は。今朝、小池真理子さまの『欲望』(新潮社文庫刊)
を読了致しました。その感想です。

三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した袴田邸に、運命を手繰り寄せ
られた男女。図書館司書の青田類子は、妻子ある男、能勢との肉欲
だけの関係に溺れながら、かつての同級生である美しい青年である
正巳に強く惹かれてゆく。しかし、二人が肉体の悦びを分かち合う
ことは決してなかった。正巳は16歳の時に交通事故で脊髄損傷を
背負った性的不能者だった。そんな身でありながらも、正巳は袴田
夫人となった阿佐緒に心惹かれているのだが……。彼等の中学時代
からの回想を交えて物語は進んでゆきます。

第五回
島清恋愛文学賞受賞の本作品(因みに第三回は坂東眞砂子
さまの『桜雨』)ここ迄来ると、この
島清恋愛文学賞受賞作品を
全て読破してみたいと言う「欲望」に駆られます。この『欲望』
もまた傑作なんです。

自分の場合、精神的な恋愛をする事は40歳になって諦めましたが、
その理由は枯れたとかでは無くて……一人の人を見続ける我慢と言
うか、素質が無いんだと気が付いたからなんですね。

まあ、昔はハッテン場通いをしていても、何れは長く付き合える人
が出てくるのかなぁ……と何人かと付き合って参りましたが、長く
持って半年位かなぁ。関係が続いたのって。
そんな「恋愛感情欠落者」の自分が読んでいても、胸掻き乱される
ような官能と情愛……そして退廃と空虚がこの一冊には充満してお
ります。

小池真理子さまを語る上でどうしても外せない要素の一つが、ルー
ス・レンデル=バーバラ・ヴァインさまと言う作家の存在なんです
が、本作品の前に書かれた直木賞受賞作である『恋』でも、レンデ
ルの存在は感じる事が出来ました。しかし……この『欲望』では、
「脱レンデル」に成功して、三島由紀夫と言う新たな対象を掴んで
おります。

出てくる男が袴田とその使用人である水野を除いて、正巳そして
能勢共に筋肉隆々のマッチョで、正巳に至っては、精神性も高く
おまけに美形……これでイン○で無ければ、どうしてくれるの?
って位(・∀・)イイ!! 男なんで、まあ……それに釣られてムラムラして
仕舞ったと言うのがありますかねぇ。105円で買った本作品です
が、結果的に18000円を支払って「欲望」の捌け口を見つける
ことに為りました(^^;

映画の方も(・∀・)イイ!! 出来栄えと聞いており、これはこれで観たい
作品の一本です。

 

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