毒書日記2006年度日記その10

2006年3月12日(日)【トレ】昨日のトレ日記

皆様、お今晩は。やっぱり昨晩もネット接続が全く出来ず、
昨晩アップしようとしていた日記が本日になって仕舞いまし
た。(涙)

昨日は、
ゴールドジム・行徳千葉にて脚部位のトレーニング。
月曜日(つまりは本日)に歩き回る事は判っていましたが、
月曜日に廻してしまうとやらないだろうなぁ……と言う事が
ほぼ見えていましたのでほぼ半強制的に自分に課した次第。
ジムでトレーニングした後は、夕食を摂り、インターネット
カフェにて週報の作成(EXCELがパソコンに入っていないの)
その後、妙典にて『力道山』を鑑賞。ソル・ギョングさまは
5ヶ月で体重を28キロ増やしたそうなんですが、ビルダー
体型ならぬレスラー体型に見事に変身。一体どんな食事&
トレーニングをしたんだろうか?(^^;
映画の方も、多少の疵はあるものの、力作と言って良い出来
栄えだと思います。

さて、本日(?)は、大阪から下られるとめ御嬢様の歓迎会
です。

2006年3月12日(日)【本】『柩の中の猫』

先日、小池真理子さまの『柩の中の猫』(集英社文庫刊)を読了
致しました。その感想です。

東京郊外に暮らす美術大学の講師、川久保悟郎。その娘でララと
言う白猫にだけ心を開く孤独な少女、桃子。そして、家庭教師と
して川久保家にやってきた画家志望の雅代。微妙な緊張を抱きな
がらもバランスのとれた三人の生活はそれなりに平穏だった。
あの日、あの女が現れるまでは……。
30年の歳月を経て語られる余りに悲劇的な事件の真相とは?

小池さん自ら『無伴奏』と本作を「書くことの真の喜び」を与え
てくれた作品として挙げておられますが、確かにこの作品を読む
と後々「恋愛小説の大家」となる小池さんの萌芽が見られますね。
全編で200頁足らずの小説なんで、内容を明かさずに書くのが
難しいのですが、ミステリーとしての骨格と少女、桃子に芽生え
た密やかな殺意。それを小池さん一流の「一人称」で描いている
ものですから読者としては堪らない愉悦に浸れる次第。

これを書いてしまうと、タネ明かしになってしまいますが、悲劇
性としては『恋』よりも、此方の方がより濃厚なんでは無いか?
そんな事をつい考えてしまいました。

2006年3月12日(日)【本】『流星たちの宴』

先日、白川道さまの『流星たちの宴』(新潮文庫刊)を読了
致しました。その感想です。

時はバブル期、37歳の梨田雅之は、海田率いる仕手集団の
傘下の社長である見崎に見込まれて「兜研」に入社するが、
一世一代の大勝負に出た海田・見崎を土段場で裏切ってしま
う。海田は逮捕、見崎は仕手戦に敗れた4日後に自殺を遂げ
る。手にした大金を浪費したあと、梨田は見崎に受けた恩を
果たす為に、自ら仕手集団「群青」を率いて相場の世界に戻
ってくる。ある筋から入手した極秘情報を元に一か八かの
大勝負に打って出るのでありましたが……。

相場小説の傑作と言えば、何と申しましても故、梶山季之
先生の『赤いダイヤ』が金字塔ですが、今回の相場は小豆
相場(商品取引)では無くて、株式相場の世界。
作者の白川道さまは、職種を転々として株の世界に身を投じ
ただけありまして、人間社会における「酸いも甘いも噛み締
めた」味わいが行間から滲み出ており、それが凡百の経済
小説とは一味も二味も違うところ。

そうした意味で雰囲気は非常に良く出ているんですが、大
きな欠点もありまして、非常に(・∀・)イイ!! 所まで持って
いきながら、その結末を書いていないと言う「画龍点晴を
欠く」を体現したような実に惜しい小説になっているんです
ね。これは結末のみならず、梨田と見崎の関係においても
肝心要のところがキレイさっぱりと欠落しているし、アメ
リカ帰りのアンと言う女性のキャラクターも描けている様で
いて実際のところ何を考えているのかがサッパリ判らない。

「男にとっての仕事の浪漫」とはこんなものだと指し示す
には絶好の一冊かも知れませんが、「ハードボイルド小説」
として見ると大きな欠陥があることは否めない事実であり
ましょう。

とは言っても、なんだかんだと大変に面白く読めたのも、
事実でして評価が大変に難しい本であるかも知れません(^^;

2006年3月11日(土)【トレ】オフ会の前に

皆様、お今晩は。本日はbiscuitさまとtsukune ☆彡さまと3人
で『ブロークバック・マウンテン』の鑑賞。お二人共に花粉症が
酷いらしくマスクを手放せない御様子。「いかにも」と言う三人
で仲良く映画鑑賞。その前に洗濯をしてきたり、クリーニングに
Yシャツをクリーニングしてきたり……、
ゴールド・ジム行徳千
にて胸部位のトレーニングをしてきたりと中々慌しい一日で
御座いました。本日、『ブロークバック・マウンテン』の感想と
本の『嫌われ松子の一生』の感想をアップしております。
『柩の中の猫』と『流星たちの宴』の感想については、明日の
トレ日記と併せてアップする予定です。

それはそうと……渋谷の喫茶店で飛んでもなく高飛車な店をハケ
ーン。渋谷西武A館とB館の間の通りにある「ローズ何とか」と
いう店内禁煙の店!二度と逝かねえぞ!


http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3265171
(tsukune ☆彡さまの御屋敷)

http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3263449
(biscuitさまの御屋敷)

2006年3月11日(土)【本】『嫌われ松子の一生』

一昨日、山田宗樹さまの『嫌われ松子の一生』(幻冬社文庫 上
下巻を読了致しました。遅ればせながらその感想です。

東京で呑気な大学生活を送っていた川尻笙は、突然故郷から父親
の訪問を受け、三十年前に失踪した伯母の松子の存在と、その死
を知らされる。部屋の後始末を頼まれた笙は、恋人の明日香と共
に松子の生涯を調べはじめていくのだが、それは笙の想像を絶す
る壮絶な物語だった……。

『下妻物語』の中島哲也監督が映画化すると聞いて、本作に手を
出した次第。本作を一読して、確かに中島監督以外にこの原作を
映画化する人は居ないだろうなぁと実感。
自分は「不幸」な物語が好きな人なんですが、この小説、出だし
は極めてコミカルに描かれているんですねぇ。それで正解だと思
いました。真正面から書けば陰々滅々のストーリーなんです。
24歳で大学を卒業した松子は、中学校の教師となり、修学旅行
の下見で校長のセクハラに遭遇し、修学旅行本番では万引き事件
の責任を一身に背負わされて解職。その後、故郷を離れた松子は
文学青年と同棲するが、生活能力が無い彼は自殺……そしてソー
プランドにて働く羽目になるのですが、ここでもタチの悪い客に
入れあげて仕舞い……と真っ当に書けば本当に救いの無い展開を
軽妙な文章で乗り切っていく筆力は流石。

そうこうしている内に、松子を取り巻く人間から彼女の知られざ
る一面が次々に明るみに出てきて、家族では「厄病神」扱いされ
ていた松子が実は小さな幸せを求めて格闘していった一人の女性
であった事を笙が知っていく段階で段々とシリアスに文体が変わ
っていくのにはふむふむと唸らされるばかり。

松子の一生と同時に川尻笙と言う一人の青年の成長物語としても
大変に読み応えがありました。映画の公開が楽しみです。

2006年3月10日(金)嵐は過ぎ去ったけれども……

皆様、お今晩は。最も会社に出るのが辛い一日を無事乗り切り
ました。そういえば、昨日電話が掛かってきた時に読み終わっ
たのが、山田宗樹さまの『嫌われ松子の一生』(幻冬社文庫)
でして、これを含めて3冊の感想文が溜まっていますし……
明日は明日で渋谷にて『ブロークバック・マウンテン』の再見。
ちょっと気分転換してから、日記の方も復活させると致しまし
ょう。やっぱり、精神的に疲れてしまった一日なんで今日も
早々に寝ると致します。

2006年3月9日(木)大暗転(>_<)

皆様、お今晩は。本来であれば楽しい一日になる筈でしたが、
帰りの電車の中の一本の電話にて大暗転致しました。(>_<)
仕事上の出来事なんで、詳細は書けないのですが、本日ある
方に頼まれていた入荷の手配を誰にも引き継がない侭上がっ
て仕舞ったのです。その時点で直ぐに引き返せばまだ取り返し
は付いたのでしょうが、深く考えない侭電車に乗ってしまい
浦安駅に着いた時に大きな落雷が落ちました……。
冷静に考えれば「あの時誰かに相談しておけば良かった」と
か……電車を降りて引き返すべきだったと後悔しても後の祭り。
全ては明日如何に掛かっていますが、現在は頭の中が真っ白
になってぼんやりと煙草の煙の行方を目で追っているだけです。

そんな心境なんで、本日はレスの方は付けられる心境では
ありません。何とか3連休で気分を好転させたいものです。

2006年3月8日(木)後から効いてくる映画

皆様、お今晩は。

本日『ブロークバック・マウンテン』を鑑賞してきたのです
が、後からジワジワと効いてくる感覚ですね。やはり、一度
観ただけでは自分には感想は書けません。もう一度観直して
その上で改めて感想を挙げたいと思っております。
24時間寝ていないので、もう頭が廻りません。これから寝
ます(明日は朝からの勤務なんで)おやすみなさい。

2006年3月8日(水)これから寝てはならぬ(^^;

皆様、おはようございます。夜勤明けで渋谷のネットカフェ
にてこれを打っております。本当だったら、この時間には
『ブロークバック・マウンテン』の初回を観ている筈だった
のですが、遅刻はしてくるわ…予想外の依頼は飛んでくる
わで、10:50分の回には間に合わず、13:40〜16
:10の回で観ることになりました。
眠気覚ましの為、珈琲を飲んでこれを打っています。

2006年3月6日(月)第78回アカデミー賞(個人的感想)

皆様、お今晩は。今日は第78回アカデミー賞授賞式なんですが、
受賞結果を見て、う〜むと考え込んでしまった次第。
去年の様に、『ミリオンダラー・ベイビー』が、本命視されていた
『アビエイター』を掻っ攫い主要部門を殆ど独占してしまったのに
対して……『クラッシュ』が作品賞、脚本賞、編集賞を受賞……。
『クラッシュ』確かに好きな作品ではあるんですが、「脚本賞」は
堅いと思っていたんですが、まさか作品賞を取るとは……。

本命だった『ブロークバック・マウンテン』は、監督賞・脚色賞・
作曲賞のみ……。

アジア系の映画監督が初受賞って事では、素晴らしいと思うんです
が、やはり保守的だったのかしらん。(--;)

何はともあれ、自分が一番観たい映画は、『ブロークバック・マウ
ンテン』なんですねぇ。ゲイカップルの悲恋を20年の歳月を経て
描かれる大河浪漫となれば観ずに死ぬわけには参りません。

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