毒書日記2006年度日記その12

2006年3月26日(日)東西線沿線のブックオフ探索

皆様、お今晩は。やっとネットに繋がった大倉です。

午前中は何とか動いてくれていたADSLなんですが、
午後に入るとピタリと活動を停止し……悶々とした状態
が続いておりました。

そんな訳で、気分転換を兼ねて隣駅の浦安駅近くにある
ブックオフにて3冊購入。

・ジョイ・フィールディング『グランド・アベニュー』(文春文庫)
・リチャード・ニューカム『巡洋艦インディアナポリス撃沈』(ヴィ
レッジブックス)
・徳田勝彦監修『素敵な香りの使い方』(同文書院)

その3冊を購入後、隣駅である葛西駅のブックオフに行って
みると「単行本」500円均一、文庫本2冊で500円のセール中。
ですが……いざ覗いてみると、欲しい本は既に持っていたり、
別の店で105円棚に置いてあったりすることを思い出し、此処では
一冊も購入しませんでした。(^^;

葛西駅からググーンと離れて高田馬場駅迄

ここのブックオフなんですが、背後に古書街を抱えているだけあり
まして「値段の付け方」が「玄人ぽい」んです。(^^;
通常は定価の半額で統一がブックオフのやりかたなんですが、状態
が悪いと実に微妙な値段の付け方をしている……

そんな訳で入手致しました。

・ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』(角川書店 上下)
・篠田節子『コンタクト・ゾーン』(毎日新聞社)

値段の方は、『ダ・ヴィンチ・コード』が上下巻で1400円!
『コンタクト・ゾーン』が300円でした。

そんな訳で2000円で本日のお買い物終了♪

2006年3月26日(日)休息日

皆様、お今日は。

通常でしたら、これからトレに向かって……と言う流れになるんです
が、木、金、土と合わせて残業だけで10時間(>_<)
今朝起きたら喉が激しく痛むし……休息日として今日は過ごさせて頂
きます。ちょっと……それでは何なので葛西のブックオフにでも行って
みようかしらん(^^;

2006年3月24日(金)【本】『9.11 生死を分けた102分』

皆様、お今晩は。もう5年目か近づこうとしておりますが……
2001年9月11日 午前8:46 ニューヨークワールドトレードセンター
に最初の飛行機が激突してから2棟目のビルが倒壊する午前10:28迄
の102分間を、126人の死者を含む352人の証言・通話記録等を基に
克明に描いた災害ノンフィション ジム・ドワイアー&ケヴィン・
フリン共著『9.11 生死を分けた102分〜崩壊する超高層ビル内部か
らの驚くべき証言』(文藝春秋 三川基好訳)を本日読了致しました。

事件直後からTVや新聞等で、事件の概要は知っておりましたが、
改めてこの本を読んでみると、「新事実」の連続で驚くことばかり!

1.消防署員と警察官が共に救助に向かったが、何故消防署員の
犠牲者が多かったのか?

2.最初に飛行機が激突したのは北棟……南棟では、それを目撃
した人々や体感した人々が直ぐに避難を始めた……しかし、その
直後「この南棟は安全です。直ぐにお戻り下さい」との館内放送
が流れ、その直後9:02に南棟に二機目が激突!
で……何故、この館内放送を流したのか?

3.自分もリアルタイムで事件を観ていたんですが、当時ビル内部
に居た人は15000人弱、死者は少なくとも6000人〜10000人の犠牲者
が出るのでは?と言う報道が為されていましたが、最終的に犠牲者
と認定されたのは2749人……この誤差はどこから生まれたのか?








この3つの疑問に関して、この本は次の様な回答を寄せています。

1.消防士の犠牲者が多かったのは「無線」が全く機能していなか
ったからであり、警察の場合、同地区に600個以上の発信基地があっ
たが消防署の発信基地は100分の1の6個しか無かった。
しかも、警察と消防では周波数が異なる上に、情報の疎通が行われ
ていなかった。警察ではビル崩壊を察知し、いち早くビル内から退避
したが、消防士は懸命に人命救助をしている人が多かったけれども、
それ以上に低層階で「指示待ち」していて犠牲となった方が多かった。

2.北棟に最初の飛行機が激突して、ビルの下は大変危険な状態に
あったし、適切な避難路を熟知している防災主任が管理室に居なか
った為。そして……2機目が南棟に激突するとは、想像するのです
ら困難であったと想定される。

3.これは意外な事なんですが、北棟では92階以下の人は、殆ど自力
で脱出出来ている!南棟では中層階に飛行機が激突したが、北棟の
激突を目撃した人が自発的に避難したケースが多かった。

もう一つ、新たに知った事実がありまして、飛び降りた人々は殆ど
北棟からであり、南棟からは殆ど居なかったと言う事。
北棟での犠牲者が多かったのは、飛行機が激突した中央部にエレベー
ター・ホール・非常階段等を密集させてしまった為、92階以上に居た
人々は全員亡くなっている。南棟では、辛うじて一つだけ無傷で残っ
た非常階段があり、高層階の人もそれにたどり着けた人は助かってい
る。

普通、「訳者あとがき」が最後に来るものなんですが、読み手の便を
考えて「訳者まえがき」があり、主要登場人物のプロフィールが載っ
ているのは親切な設計。

出来れば、最後に人名索引を付けてくれたら1000点を上げても(・∀・)
イイ!!と思ったのでありますが、資料的価値は十分過ぎる位にあります。

吉村昭先生の『関東大震災』、ジャック・ウィノカー編『SOSタイ
タニック号』、上前淳一郎さまの『洞爺丸はなぜ沈んだか』を凌ぐ
災害ノンフィクションの金字塔的名作となるでありましょう。
凄いものを読ませて頂きました。

2006年3月23日(木)やっと帰宅……(--;)

帰宅が遅くなるのは、予想はしていたんですが、会議が3
時間掛かってしまい会社を出たのが午後10時。これから
髭を剃って睡眠薬を呑んで寝る事に致します。
今、読んでいる本なんですが、これについては、読了後纏
めて感想をアップする事に致します。
何の本を読んでいるのかは、秘密です(^^;

2006年3月22日(水)【本】『黄泉がえり』

昨日、梶尾 真治さまの『黄泉がえり』(新潮文庫刊)を読了致し
ました。その感想です。

それは熊本で起きた不思議な現象だった。老いも若きも、子供も大
人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだ
が、しかしどこか微妙に違和感があった。喜びながらも戸惑う家族
や友人。混乱する行政。そして「黄泉がえった」当の本人もまた新
たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか?

SFには全く疎い自分故、梶尾 真治さまのお名前は、これを黄泉
はじめるまでは、全く知りませんでした(^^;
ベテラン作家らしく、一気に読ませる力量は凄いものがあります。
中でも異色なのは、戸惑う家族……友人もそうなんですが、「行政」
やら社長が黄泉がえった「会社」でして、前例が無いものだからど
うして良いものか右往左往する姿がコミカルに描かれており、笑え
つつも……当事者になったら「どうしよう?」と確かに悩むよな
ぁ(^^;

そんな姿を描きつつ……淡々と迫る「別れの時」は、しっとりと
した「人情噺」の趣があり、泣けはしませんが、春の日差しの様に
暖かいものが迫って参りますね。
殊に、女性歌手マーチンこと生田弥生と、かつてファンであり現在
は警備員をしている三池義信のエピソード。鮒塚重宝とその妻シメ
との縁側でのシーンなどは殊に印象に残ります。

映画『エミリー・ローズ』を観た直後と言うこともあって、死者と
生者とを繋ぐ「絆」について、つらつらと想いを馳せてしまった
一冊でありました。

2006年3月21日(火)【トレ】NETが繋がらない〜

皆様、お今晩は。近所のネットカフェにてこれを打っています。
理由は単純でして、「ネットが繋がらないから」なんですねぇ……
そんな事で本日読了した梶尾 真治さまの『黄泉がえり』(新潮文庫刊)の
感想も映画『エミリー・ローズ』の感想も書けず仕舞い。(ネットが繋がっ
ていないと書く気力が湧かないんですよ(ーー;)
こんな事になるんだったら、
ゴールドジム・行徳千葉に行くまでの正常に
繋がっている時間帯にアップしておくんだったと後悔しても後の祭り。
今日は脚のトレーニングをしてきましたが、スクワットの重量を10キロ
増やしたんで、早くも筋肉痛が(大腿四頭筋の部分…早い話が太股の表
ですね)これも明日になって「後の祭り」と後悔しなければ良いんですが…(^^;)
今日はそんな事情で御座いますが、最近こうした現象が多くて困るのよねぇ。
何とかしてよビッグローブさん!(怒)

2006年3月21日(火)【本】『愛の深淵』

先日、エリザベス・ゲイジの『愛の深淵』(扶桑社ロマンス文庫
上下巻)を読了致しました。その感想です。

貧しい家庭から身をおこし、若くしてアメリカ一の実業家にの
しあがったジョーダン。便宜的な結婚をしていた彼は、ある日、
優秀な広告ウーマンのレスリーと出会い、運命的な恋におちる。
レスリーは父の愛情を受けて育った美しく聡明な女性で、ジョ
ーダンの最愛の妹メグにどこか似ていた。だが、それも妻バー
バラの知るところとなる。一方、孤児として成長したジルは、
他人の嗜好に合わせて自分を変えることのできる才能と美貌を
生かして、社長夫人の座を狙っていた……。
全く境遇の違う、レスリーとジルの運命がジョーダンを巡って
交差する時に思いもしない展開が待ち受けているのでありました。

このエリザベス・ゲイジと言う作家なんですが、デビュー作で
ある『真夜中の瞳』(新潮文庫刊 上下)から、『ゲームの行
方』、『パンドラの箱』(最高傑作!)、『タブー』(以上、
全て扶桑社ロマンス文庫)と出す作品が全てベストセラーになる
と言う超売れっ子ロマンス作家なんですが、凡百のロマンス小説
と一線を画すのが、運命性とでも申しましょうか……タイプの違
った二人のヒロインが登場して片側が破滅への道を辿り、もう一
人のヒロインが真実の愛を掴むと言うパターンを踏んでいること
なんですね。

ロマンス小説と言えば、『ミストラルの娘』のジュディス・クラ
ンツ、『バタフライ』のキャサリン・ハーヴェィ、そして…異端
児のシャーリー・コンラン(『レース』等)と様々な才能を世に
送り出して来たのですけれども、エリザベス・ゲイジの卓越した
ところは、プロットの面白さに加えて、登場人物が一人一人明確
な意思を持って動いている事。所謂「キャラが立っている」って
事になるんですが、それ故に凡作である『ゲームの行方』以外は
全て「傑作」と言っても良い出来なんです。

そう書いていると、この作品を激賞しているかの様に思えるかも
知れませんが、長年の愛読者として読んでしまうと、ハッキリと
した不満が今回あるんです。

デビュー作の『真夜中の瞳』と最高傑作と信じて疑わない『パン
ドラの箱』の焼き直しにしか思えないんですね。今回の作品。

探偵が出てきて……って所は、『真夜中の瞳』ですし、全般の
構成はどう考えても『パンドラの箱』の別バージョンでしか無い
んですよ。それでも面白いと言えば面白いから文句は言いません
けど(しっかり言っている)ちょっと安直な作り方だなぁ……
と今回の作品に関しては思ってしまいました。

やはり「滅びの美学」に関しては、『パンドラの箱』に敵うもの
は無かったと言うことなんでしょうか?

2006年3月20日(月)これから映画(^^)

皆様、お今晩は。これからワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて
『エミリー・ローズ』を観てくる予定です。
それにしても、今日はパタパタしておりましたが、ほぼ定時通り
に上がれたんで、夕食を摂りこうやって日記も書けている幸せ。

日記へのレス付け&パティオへの書き込み……再度廻ってきた
「漢字バトン」については、映画から戻ってきてから書き始める
予定です。漢字バトンも日々進化を遂げている模様で、今選ぶと
違った文字が出てきそう(^^;

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