毒書日記2007年度日記その36

2007年9月9日(日)『ミリキタニの猫』を観た後で……

皆様、お今晩は。通常の日曜日ですと、この時間には
トレーニングを終えて、洗濯をして、夕食を摂ってか
ら日記を書くと言うパターンですが、トレーニングも
致しました。洗濯もつい先程終わったところです。で
すが、夕食を摂る気には為れないんですよ。何故かと
申しますと、今朝起きたのが9時だったので、渋谷に
て朝食を摂ったのが午前11時。それからユーロ・ス
ペースにて
『ミリキタニの猫』(大傑作!)を観てか
ら、
ゴールドジム原宿東京にて胸、上腕三頭筋、腹部
等の体幹部を鍛えた後、午後4時になってから遅めの
昼食を摂ったので空腹感がまるでありません。寝る前
迄には軽く一食摂るつもりですが、何だか生活のリズ
ムが変わってしまった気もします。で……
『ミリキタ
ニの猫』
なんですが、『河童のクゥと夏休み』が無け
れば今年のベスト1に推したい程の作品でして、ドキ
ュメンタリー作家のリンダ・ハッテンドーフ監督が一
人のホームレスとなった日系2世の画家と知り合い、
そこから彼の数奇で哀しみに彩られた人生が浮かび上
がってくると言う構成なんですが、『シッコ』の半分
の規模で良いからから全国で上映して欲しいです。地
方都市でも上映をするようなので観れる方は是非お願
い致します。

2007年9月8日(土)今日の「ティタ・テット」は

皆様、お今晩は。前回は靖国通りのローソンで、そし
て今回は、コマ劇場裏手の激安酒屋「信濃屋」にて、
「ティタ・テット」の奈美さん姐さんと遭遇してしま
いました。お店の外で2回続けて偶然出会って仕舞っ
たので、どうも今回の自分の対応は、前回に比べると
落ち着いたものだったらしいのです(^^;
2時間近く差しで話をしたのですが、幾つか使えそう
なネタがありましたので、月曜日の日記にて公開しよ
うかなぁ……とセコイ事を考えていたりします。
それにしても、酒場ってネタの宝庫ですよねぇ。また
聞きのレヴェルで良ければ、美味しいネタがゴロゴロ
としていますんで……今日、奈美さん姐さんから言わ
れた事は、「残り一週間の期間に関しては給料泥棒で
居ても良いんでない?」と背中を後押ししてくれたの
とお通しが4点出てそれがそれぞれ激(゚д゚) ウマ-だっ
たことでしょうか。何でも今年は料理に力を入れる年
にしたいと語っておられました。そんな訳で、今年の
「ティタ・テット」は、お通しに期待大ですね。
どうも、台風の前の日は御客が一人しか居なくて、仕
方無くナボコフの『ロリータ』(新潮文庫刊 若島 正
翻訳版)を読んでいたら余りの面白さに朝まで掛かっ
て読了したとの事。ここ迄強く薦められれば読まない
訳にはいかないでしょう。とりあえずブックオフを探
してみます。

2007年9月8日(土)【トレ】いつもとは逆の順番で

皆様、お今晩は。宅配便で香水待ちの状態です。香水
を受け取ったら夕食を摂って、新宿ゴールデン街にあ
る奈美さん姐さんの「ティタ・テット」にて軽く呑み
を入れる予定。軽くと書いたのは開店してから終電迄
には帰りたいなぁ……と言うことでして、万が一の場
合の「新宿24会館お泊りセット」も用意して出掛け
ますけれども、使わないことを祈るのみです。
本日は、精神科を受診した後、南砂町にある
ゴールド
ジム・イースト東京
に行って脚と背中のトレーニング
をしてきました。普段だったら日曜日のメニューなん
ですが、明日渋谷にて映画を観てから、ゴールドジム
原宿東京にて胸のトレーニングをする予定なんで順番
を逆にしてみた次第。午後6時〜9時迄の時間指定
なんですが、この3時間って結構長いですよねぇ。

2007年9月8日(土)【本】『脱出』

皆様、お今晩は。昨晩、西村健さまの第2作目『脱出』
(講談社文庫刊)を読了致しました。その感想です。

恋人の復讐のため悪徳警官を射殺した志波銀次の命を
警察のみならず、自衛隊の特殊部隊、はたまた伝説の
傭兵達もがつけ狙う。チンピラごときに政府が策謀を
巡らす?なぜだ!?
戦車・ヘリから降り注ぐ砲撃、銃弾、紅蓮の炎を駆け
抜けて銀次の爆走は続く。そしてこの事件には裏があ
ると睨んだアル中のジャーナリスト九鬼歳三が暴いて
いく裏の組織の恐るべき策謀とは?

いやぁ……人間って一年でこれだけ「化ける」ものな
んでしょうか?お世辞にも「傑作」とは呼べなかった
デビュー作から一年でこのような「傑作」が世に出る
とは予想もして居なかったです。『ビンゴ』が頁数
に直して519頁。ところがこの『脱出』に関しては、
835頁と1.5倍に増えている上に、文章の密度が
比較に為らない程に「濃く」なっているのが判ります。
この直後に『劫火』を読んだとしても、全然違和感を
感じないだろうなぁと思える程の格段の進化ぶり。

冒頭で銀次が東京駅の地下に潜んで、追っ手に追われ
ていることを暗示する序章からして全然タッチが違い
ます。舞台を東京から上州……そして立山連峰が連な
る北アルプス。その北アルプスでの畳み掛ける様な
銃撃描写、道中で一緒になるフィリピン人との混血の
高級娼婦であるセツ子、そして日本猿の小鉄もまた
良い味を出して、目の前に立ちはだかる巨大で執拗な
敵との対決を図る。今回は敵方も実に良くて『劫火』
にも繋がってくる「片目」と言う銀次の元指導教官が
これまたいぶし銀の様な魅力を放っているんですよ。

そしてゴールデン街のバー「オダケン」の常連客でも
あるアル中のジャーナリスト九鬼歳三の再生の物語と
しても良く書けています。

今回、唯一の欠点と言えるのが、ロケット砲発射につ
いてのメカニズムについての「解説」でして、確かに
重要な伏線である事は判るし、取材をしてきた方の恩
義に報いたいと言う想いもあったんでしょうが、ちょ
っと読んでいて、「ここ、切れなかったのかなぁ……」
とクドく感じてしまったのですよ。
それを除けば、勝手知ったる面子も脇役で顔を出すし、
そうした楽しみも味わえた大満足の一冊でした。
改めて申しますが、これは傑作です。

2007年9月7日(金)何とか会社に着きましたの巻

皆様、おはようございます。台風9号の影響で東西線の
中野⇔東陽町間(地下区間)だけの折り返し運転になり
全線が復旧したのが8時40分。そのニュースをNHK
で知ったのが9時10分の出来事でした。
それから鞄を持って南行徳駅に直行。同じことを考えて
いる人が沢山おりまして、2時間遅い通勤ラッシュの体
を示しておりました。三鷹に着いたのが10時50分。
三鷹駅前から精神科へ電話をして「自立支援医療補助」
の為必要となる診断書(3150円掛りますが、結果
としてみれば3割負担から1割負担に減額になるので
必要経費)そして、銀行にて来週末迄必要となるであ
ろう金額を引き出して参りました。残念ながら振込み
に関しては発生しておりませんでしたが。
三鷹駅からバスに乗って会社に着いたのが午前11時
10分。最初にやったことは遅刻のお詫びと遅刻届け
の提出でした。(交通遅延の場合、形だけは書くけれど
もペナルティの対象には為らない)

そしてメールを一通りチェックしたら、遅刻連絡は自
分が一番乗りでしたが、他にも6人ばかり遅刻者が居
て内3人は東西線利用者でした。
さて、会社に来ても今日もやる事が無い。来週一杯迄
は静養期間とでも考えるとしましょうかねぇ……。

はたまた、アフター5は、奈美さん姐さんの「ティタ・
テット」にでも行く事にしましょうか……と思ったの
ですが、メールをチェックしたら「アラミス」が本日
届くかも知れない日。そんな訳で今日も定時にて上が
る事に致しましょう。

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と……思って定時に上がって自宅で改めてメールチェ
ックをしたら、発送したのが本日で、到着は明日と判明。
全くおめでたい性格です。(^^;
それと……西村健さまの『脱出』を7日間掛けて読了。
感想は別途挙げますが、これは傑作でした。

2007年9月6日(木)寝不足と台風……(--;)

皆様、おはようございます。今晩に台風9号が関東圏を直撃
しそうな感じですが、それよりも、自分自身が今晩無事に眠
れるかどうかが心配だったりします。昨日の日記のレスにも
ちょっと書いたのですが、睡眠導入剤を飲んでも昨晩は午前
3時迄眠れず、改めてレンドルミンD錠25mgを服用し、3
時間の睡眠を確保出来ました。そんな訳で今日の日中は睡魔
との闘いになります。(--;)
机の中にブラック・コーヒー2本と、伊藤園の「濃い味」緑茶
で凌ぎたいものですが、どうなることでしょうか……。この
日記を書くと言う行為も睡魔防止対策の一環だったりします。

話は変わりまして、9月16日(日)に、日本冒険小説協会
の内藤陳会長の誕生会が渋谷で開催されるのですが、今回の
貢ぎ物に選んだのは「香水」でして、銘柄は「アラミス」。
ですが……これが、バカ高いんですよ。吉祥寺の「キムラヤ」
で4000円台だったら通販の手間も面倒だし買おうかなぁ…
と思っていたら定価が6825円のところを5780円。(>_<)
これでは、当日の会費6000円と殆ど変わらない値段になっ
てしまいます。仕方なく通販サイトで申し込んだら、送料込
みで4070円……。自分でラッピングしなくては為りませ
んが、それにしても店頭価格と通販価格にこれだけ開きがあ
る事に改めて驚きを隠せずにおります。
良く考えてみれば、自分が買った香水を中古で人にあげる事
はあっても、新品をプレゼントするのは、初めてですからねぇ。
気に入って下されば良いのですが……。

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と……ここ迄は会社で書きました。本日は台風の影響で残業
禁止令が出ました。明日の朝、電車が動いているか甚だ不安
です……(--;)

2007年9月5日(水)「縁」と云うもの

皆様、おはようございます。今閑散とした新事務所にて
これを打っています。以前書いた異動の件ですが抵抗も
敢え無く撃沈……ですが、これで結果的には良かったの
ではと思っています。異動希望だった庶務タスクもイザ
入ってみると問題山積でして、とても自分が手出し出来
る場所じゃないなぁ……と昨日、初めて参加した最初で
最後の内部ミーティングを見てそう思いました。
オペレーター業務に戻ることは、プライバシーの面では
阻害されますが、夜勤は無いし、新しく入った仕事も
徐々に覚えていけば良いのかなぁ……と半分開き直りの
心境です。少なくとも今月に関しては09:00〜18
:00のシフトが確定しているので、気分的には楽です。

さて、今日筆を執るきっかけとなったのは「縁」と云う
事でして、見えない力でどこかと何処かで繋がっていて
その環から外れたつもりでも、ひょんなところから結び
付いてしまうと言う奇縁でございます。

具体的には、現在居る職場も以前勤めていた船橋での御
縁があって、それで自分の会社の人間が先発隊として送
り込まれたり、最近では、ぼのぼのさまがゴールデン街
に呑みに行く事によって、奈美さん姐さんの「ティタ・
テット」そして「深夜+1」に復帰する事になったのに
は強い因縁と言うものを感じております。

そして、ぼのぼのさまと御縁が持てたのは、パソコン通
信のニフティの「映画フォーラム」と言うコミュニュテ
ィでしたし、「ティタ・テット」の前身である「カボシ
ャール」に、ぼのぼのさまやkanameさま、くぃん御嬢様、
olddogさま、モク御嬢様等を連れてオフ会を開か無かっ
たら、自分もあそこまで「カボシャール」と御縁を持て
ていたのか?については疑問が残ります。「ティタ・テ
ット」の方も時代の流れと共に常連客が変わってしまい
ましたから……。

そしてミクシィとの出会いもありまして、現在に至ると
言う訳です。やはり、ここでも古い付き合いの方や、新
たしく繋がった方……様々な方々と御縁を結ばせて頂い
ております。そんな運命の流れを感じてしまった雨の朝
で御座いました。

2007年9月3日(月)【本】『ビンゴ』

皆様、お今晩は。9月1日の朝に西村健さまの『ビンゴ』
(講談社文庫刊)を読了致しました。その感想です。

新宿ゴールデン街のバー“オダケン”のマスターで、事件
屋稼業も営む小田健に舞い込んだ4つの依頼。マンション
住人の素性調査に、猫探し、ウィスキーの空き瓶探し、お
まけに「公園をつくってほしい」。依頼を遂行すべく動き
始めた彼の前に漂う、何やらきな臭い匂い……。政治家、
暴力団組長、土建屋社長がたくらむ陰謀に、はからずも首
を突っ込んだオダケンに迫る、凄腕の殺し屋の魔手!

今や中堅どころの作家として認知されている西村健さまの
96年のデビュー作。『劫火』に比べてしまうと拙さが目
立ちますが、それでも「原石」と言える輝きを秘めている
のですね。まず、プロットの立て方自体はそんなに悪く無
いし、キャラクターの書き込みもまあまあ、特にゴールデ
ン街の主と言われる野良犬の「ケンペー」のキャラは立ち
まくっております。但し、拙さと書いたのは、まだこの時
点では物語の繋ぎ方、一つ一つの事件の処理がアッサリと
処理されていて、これをしたかったんだろうなぁ……と思
えるものの、アレッこれで終わってしまうの?と特に完成
形である『劫火』を読んだ直後だけにそう思えて仕舞えて
くるんですよね。上に記した4つの依頼の内3つまでは関
連性があって、綺麗に収まるのですが、残り一つがある映
画のオマージュが込められていて、読んでいて思わずニヤ
リとさせられました。磨き上げられていない部分はありま
すが、「作家」西村健の原点は此処にあるんだなぁ……と
再認識させられた一冊でありました。

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