毒書日記2008年度日記その7

2008年2月17日(日)【トレ】勝手に岩井志麻子祭り♪

皆様、お今晩は。本日は昨日依頼した「宅本便」にて3箱処分
するも、まだまだ本格的な整理迄は至らず。本を片付ける為の
段ボール箱だけが無駄に部屋を侵食しております。そろそろ
必要な本とそうで無い持って居たい本の境目が狭くなっている
のも片付けを億劫にさせる要因の一つですね……。

今日は、右の肩から腕に掛けて痛む為、純粋に脚だけのトレー
ニングを行いました。マシンの都合上どうしても、行徳だと不
備が出てしまうので南砂町にある
ゴールドジム・イースト東京
に行って参りました。カードを見てビックリしたのですが、3
ヶ月間此処に来ていない事が判明(^^;
今日は男を見るのが目的では無かったので、脇目も振らずに
トレーニングを行いました。
久しぶりに南砂町迄来たんだし……と言う事で普段は混雑して
いて降りれない門前仲町のブックオフにて物色をしてみる事に
したんですねぇ。

いやぁ……参りました。岩井志麻子祭り♪

・岩井志麻子著『魔羅節』新潮社
・岩井志麻子著『岡山女』角川書店
・岩井志麻子著『がふいしんぢゆう』角川書店
・岩井志麻子著『邪悪な花鳥風月』集英社
・岩井志麻子著『自由戀愛』中央公論新社

うむ……お腹一杯です。もうしばらくいいや……

2008年2月17日(日)【本】中井拓志著『クォーター・ムーン』

昨日、中井拓志さまの『クォーター・ムーン』角川ホラー文庫刊を
読了致しました。その感想です。

1999年の夏が何事もなく過ぎた途端に岡山県久米原市では
おかしなことがはじまった。九月三日未明。新興住宅地立見台
地区で女子中学生二人が投身自殺を図った。現場に残されたのは
“わたしのHuckuleberry friend”という走り書き。一週間後に
は立見台中学の女性教師が同じ場所から投身自殺。さらに数日後、
立見台中学生四人の自殺と一人の殺人が確認され、どの現場にも、
やはり同様の意味不明の走り書きが残されていた。果たして八人
の死が意味するものは?そして走り書きの謎は?

前作であり、デビュー作である『レフトハンド』を読んで居ない
ので断定は出来ませんが、この人、今回の作品と前回の作品では
全く作風も文体も変えているのでは?と言う印象を受けたのであり
ます。何と言ったら良いのでしょうか、挑戦する気概が行間から
漲ってきて、些か稚拙なところ(後で詳述します)もあるのですが
最後まで読ませたのは中々のものです。

実はこの小説の設定と非常に良く似た作品を最近読んだばかりなの
でどうしても比較してしまうのですが、萩原浩さまの隠れた傑作
『噂』(新潮文庫刊)なんですよね。どこがどう似ているかと言え
ば本作では中学生、『噂』では高校生が被害者となる設定ですし、
本作ではインターネット、『噂』では、口コミと携帯電話と言う
ツールを駆使しているところ、そして最大の類似点は、中年の巡査
部長と若い女性の警部補が協力して捜査に当ると言うところなんで
すが……この作品の弱点は、『噂』に比べて最初はキャラクターに
魅力が感じられない事にあるんです。本作でも見原と言う女警部補
が出て来るんですが、『噂』の手島警部補に比べてしまうと出だし
からして可愛げが無い……。ずっと引っ掛りながら読んでいたので
すが、彼女がインターネットの仮想の帝国「月の帝国」にて「みゃ
あら」と言うハンドルネームを使い出すところから生気が出てきて
中々やるじゃない!と感心したのでありますが、未だ長編2作目と
言うこともあって致し方無いのかなぁ……と思ったりもしたのでし
た。

2008年2月16日(土)スコットランドの映画とイングランドの映画

皆様、お今晩は。今日は右の肩から腕に掛けて痛みが取れないの
でトレーニングは中止。豊洲のユナイテッドシネマに行こうか?
と思ったのですが、灯台もと暗し、近所のシネコンで同一のスケ
ジュールが組まれているので、足を運んで参りました。豊洲だと
片道1時間は計算しておかねば為らないのに、妙典ですと15分
もあれば、確実に劇場に着きます。今日観てきたのが、スコット
ランドとイングランドの話でして、自分が好きなスコットランド
の映画は、『ウォーター・ホース』でして、これはネス湖のネッ
シーに纏わるお話の番外編と言う趣でして、乱暴な言い方をして
しまえば『フェアリー・ティル』(必見の名作!)と『河童の
クゥと夏休み』(これも必見の名作!)を足して2で割って、そ
れを100倍に薄めた映画とでも申しましょうか?お世辞にも作
り方は上手いとは言えないのですが、軍隊と言うものに対しての
憤りとケルト文化に対しての深い愛情が感じ取れたので、自分と
しては決して嫌いな映画ではありません。
さて、『ウォーター・ホース』が今週で終わってしまう映画なら、
今週からはじまる映画はこれ『エリザベス・ゴールデンエイジ』
でした。自分は何だかんだと言っても前作の『エリザベス』は、
ラストの「死装束」シーンが気に入っていますので、決して嫌い
な映画では無いのでありますが、今回は全く駄目でしたねぇ。
今回の映画の節目は、スコットランド女王・メアリー・スチュワ
ートの処刑とスペイン無敵艦隊との戦いと言う二つがあるんです
けれども、メアリー・スチュワートの処刑に関してもアレレって
感じで片付けられてしまうし、スペイン無敵艦隊との戦いに関し
て言えば「神風が吹いた」と言う理屈の方が未だ納得出来る程の
しょうも無い出来に愕然!
前作では作品賞等数々にノミネーションされていますが、今回は
主演女優賞と衣装デザイン賞だけと言うのが頷けますね……(--;)

2008年2月15日(金)愚痴の代わりに本を買う

皆様、お今晩は。3日続けての残業……そして買うことだけが
目的となった本。なるべく愚痴は書きたくないのですが……
まあ、そういう事です。
冷え込みのせいなのか?はたまたトレーニングで筋を痛めたの
か?或いは考えたく無い事ですが、ストレスが溜まって病名
【関節リウマチ】になったのか?今週末はトレをお休みして
様子見で、再来週になっても良く為らなかったら整形外科に
行って看てもらう予定です。

で……昨日は吉祥寺のブックオフ。本日は荻窪のブックオフにて
以下の本を購入しております。


・池井戸潤著『M1』講談社
・高嶋哲夫著『ペトロバクテリアを追え!』宝島社
・辰巳渚著『「暮らす!」技術』宝島社新書

以上3冊は昨日吉祥寺迄歩いて帰って買い入れた3冊。
高嶋哲夫さまは、『M8』、『ミッドナイトイーグル』、『スピ
カ』、『イントゥルーダー』と一冊も読んで居ないのに増え続
ける作家さんなんですが、面白いんですかねぇ?何となく気分
で買っていたりします。(^^;

今日は荻窪にて2冊購入。

・新堂冬樹著『黒い太陽』祥伝社
・沙藤一樹著『プルトニウムと半月』角川ホラー文庫

角川ホラー文庫も大分溜まってきたなぁ……。今読んでいる中井
拓志さまの『クォータームーン』はそこそこ面白い。

2008年2月14日(木)【本】藤本ひとみ『令嬢テレジアと華麗なる愛人たち』

先日、藤本ひとみさまの『令嬢テレジアと華麗なる愛人たち』
(集英社刊)を読了致しました。その感想です。

スペインの銀行家の娘テレジアは、その美貌で伯父を虜にし、
12歳で女の歓びを知った。仏社交界へのデビュー、侯爵との
結婚、出産をへて、不倫へ。男性たちを機知と色香で籠絡し、
第二のマリー・アントワネットと呼ばれ、数多の有名人を愛人
に贅沢な生活を送り、最後は大公后にまで成り上がった。欲し
いものを手にいれ、人生を楽しみ、長寿を全うした、史上最強
の勝った女の華麗で波乱に満ちた生涯とは……。

この女性が現実に居たと言うことは、ネットで検索してみて
今初めて知りました。
そしてその生涯をザッと読んで、正に「事実は小説よりも奇
なり」と唸ったのであります。主に第2の旦那さまとなった
フランス革命のリーダー、タリアンとの関係に注がれておりま
すが、自由と博愛を謳ったフランス革命の実態がどれ程悲惨で
醜悪なものであったかを知る為に非常にお勉強になる一冊で
御座います。ただ、腰オビにある「勝った女の秘策とは」と
言うのには絢爛たる描写が少なく、その辺で物足りなさを感
じたりもしましたし、現実に居た女性であることを匂わせて
も良かったのでは無いかなぁ……と少々勿体無くも感じたので
ありました。

2008年2月14日(木)【本】藤田宜永著『転々』

先日、藤田宜永さまの『転々』(新潮文庫刊)を読了致しまし
た。その感想です。

借金をかかえた青年・文哉の前に現れた無頼な風体の男。
「百万円払うから一緒に散歩しろ」という奇妙な提案を受け、
文哉は男と共に歩き出す。井の頭公園から出発し、東京を東
へと横断してゆく二人。現実の歩みはいつしか記憶の中の風
景と重なり、文哉は今までの人生で失ったものを取り戻そう
とするが、短い旅の終わりには衝撃の結末が待っていた……。

映画を先に観てしまったのが大きな理由だと思うのですが、
原作には文哉の元恋人の影が大きく被さっており、映画と
原作は全くの別物と考えた方が無難です。敢えて言うならば
自分は原作から脇道に逸れた部分をバッサリ切り取って、
純粋に男二人のロード・ムーヴィーにしてしまった映画の方
が好みなんですねぇ。この本の感想をアップ出来ないで居た
のは、仕事が立込んでいて感想を綴る時間が取れなかったの
と、もう一つは、この本……決して後味が良い結末を迎える
とは言い難く、読み終わった後、心も転々と転がってしまう
ような感慨に襲われてしまうからなんですね。
映画だけにしておけば良かったかなぁ……とそんな罰あたり
な事も思って仕舞った一冊でありました。

2008年2月12日(火)本の買い時、読み時

皆様、お今晩は。世間一般の3連休も明け、本日から通常業務
に戻っております。今日から中井拓志さまの『クォータームーン』
を読み始めたところ。本を読むタイミングってあって、例えば、
宮部みゆき先生の『模倣犯』だったり、福井晴敏先生の『終戦の
ローレライ』等の上下2段本になると、読み始めるにも気合と根
性が自ずから要求される次第。そんな訳で今日選択したこの本は、
538頁ありますが、自分にとってみれば丁度良い長さですし、
ぼのぼのさまからリクエストも入ったし……本の感想を復活させ
る起爆剤になれば良いなぁ……。最近は読む本と買う本ばかりで
本の感想を書く方迄中々パワーと時間が取れないのが実情。

さて、今日はブックオフの浦安店にて3冊購入致しました。

・横山秀夫著『影踏み』祥伝社
・薬丸岳著『天使のナイフ』講談社
・早瀬乱著『レテの支流』角川ホラー文庫

2008年2月11日(月)【トレ】『潜水服は蝶の夢を見る』を観たのですが……m(_)m

皆様、お今晩は。自分がこれから書く事は非常に書き難く、出来
れば避けて通りたかった部分なんですが、自分の気持ちに偽りを
つく事は出来ないので書いてしまいます。本日、渋谷のシネマラ
イズにて09:30〜上映の『潜水服は蝶の夢を見る』を観たの
ですが……確かに出来栄えは物凄く良く出来ている映画だとは思
います。昨日観た『歓喜の歌』とは比べ物に為らない程、此方の
方が優れています……てな事は頭では判るんですが、この映画に
関して言えば映画本編よりも皆様の「評論」や「御感想」を拝読
していた方が面白いんですよ。映画の中で何をやっているのかは
観ていて判るのでありますし、今回は珍しく眠りコケないで観続
けたのでありますが、どこがどう(・∀・)イイ!! のかが自分には、サ
ッパリ判らないんです。感応力不足でしょうかねぇ……。皆様の
書いた文章を読んでみても、本当に同じフィルムを観ていたのか?
と自己嫌悪に陥りました。唯一、オオッと思ったのは最後のモノ
ローグの部分でしょうか……。やるべきことをやって逝ってしま
ったんだなぁ……とは思いましたが、ただそれだけなんです。

さて、映画館を出て違う意味で打ちひしがれて出て参りましたが、
その後は丁度お昼の12:00と言うこともあって渋谷の「シェ
フズ・ヴィー」にてローストビーフとパスタ2種類。そしてピン
クグレープフルーツのジュレ(これが(゚д゚) ウマ-でした)等を食
して
ゴールドジム原宿東京にて背中と脚のトレーニングを行いま
した。今日は重量に拘らず1セット1セットを手抜きをしないで
行うと言う方針で行っております。
表参道駅から大手町に向かう車中の中で藤本ひとみさまの『令嬢
テレジアと華麗なる愛人たち』を読了。フランス革命史として読
むと面白く読めます。その後は溜まりに溜まった洗濯物を洗い、
夕食を摂ってこれを打っている次第です……。

 

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