(謎)『トゥモロー・ワールド』

2027年の英国。我々人類にはすでに18年間も子供が誕生
していない。このままでは、そう遠くない日、地球を引き継ぐ
者はすべて地上から消え去ってしまう! 国家的事業に従事す
るセオ(クライヴ・オーウェンさま)は、ある日突然、「フィ
シュ」と言う反政府組織に拉致されてしまう。実は拉致を指示
したのはセオの元妻であったジュリアン(ジュリアン・ムーア)
でした。彼女は、キーと呼ばれる移民の少女の通行所証発行を、
セオに頼みます。「ヒューマン・プロジェクト」と名乗る組織に、
彼女を引き渡す為でした……。

















以下内容に触れるのみならず、この映画がお好きな方には不愉快な表現が多々あります。
























自分の廻りではやたらと評価が高い本作ですが、自分的には全然
ダメでして、何故かと言えば設定に根本的な「穴」があるからな
んです。政府がセオとキーを狙うのは判らないではないんですが、
反政府組織である「フィシュ」までもが内ゲバを起こしてまで、
キーの子供を奪い取ろうとしているのかがまるで意味不明。
だってねぇ……18年ぶりに出産した子供が一人だけ出てきても
それに何の意味があるんでしょうか??
相次いで何人か出産して……と言うのならば話は判らないでもあ
りません。
それともう一点は、政府が不法移民の取り締まりに躍起になって
いるとの事で英国だけが繁栄を謳歌している様な設定になってい
るのでありますが、好き好んで移民してくるような「乳と蜜が流
れる地」には到底見えないのがまず一点。
それと、クライマックスに起きる銃撃戦の意味も何だかなぁ……
意味が判らない侭銃撃戦をやられても、観ている此方側は戸惑う
ばかりなんですよ。いや……まぁ、今冷静になって思い返せば、
たった一人の赤ん坊を巡って「フィシュ」が難民キャンプに潜り
込んで……と言うのは理解出来なくはないですが、観ている間は
何が何だか判らない侭戦っているよ……(--;)と半分呆れていま
したからねぇ。

そして最後に……「ヒューマン・プロジェクト」って何をして
いる組織なの?(笑)全世界から子供を奪って育てているNPO
ですか?最初は罵詈雑言モードにするつもりは無かったんですが、
書いている内に段々と腹が立って参りました。
頼むから筋が通ったまともな映画を作ってよねぇ……(涙)

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2006年11月25日TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて鑑賞)

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