(小)『フォー・ブラザース〜狼たちの誓い』

ここはデトロイト。ある冬の晩、二人組みの強盗によって、
一人の老婦人エブリンが殺害された。その知らせを聞き、数年
ぶりに再会したマーサー家の4兄弟。家族思いのジェリー(ア
ンドレ・ベンジャミンさま)、元コソ泥のエンジェル(タイリ
ース・ギブソンさま)、ミュージシャンのジャック(ギャレッ
ト・ヘドランドさま)、そして長男のボビー(マーク・ウォー
ルバーグさま)。
実は、兄弟と言っても血は繋がっていなかったが、身寄りの
なかった彼らはマーサー家に養子として迎えられ、肌の色は
違えど実の兄弟以上に仲が良かった。唯一の家族持ちのジェ
リーは、復讐して何になると他の3人を説得するが、血の気
の多い3人は全く聞く耳を持たずに独自に調査を開始する……。
調査を進めて行く内に、エブリンに多額の保険金が掛けられて
おり、しかも受取人がジェリーと言う衝撃の事実が明らかに
なるのでありました。

大分端折って書いておりますが、もう少し筋立ては複雑ですが
そこは腐っても聖林、キチンと整理されて謎が解けていく展開
となっております。

と……申しますのも、この映画失敗作とか、駄作とかそう言った
類の分類では分けられず、かと言って傑作でも名作でも無い…。
絵に描いたような「水準作」なんですが、だから感想が非常に
難しいんですわ。アクションもキャラの描き分けもトトトトンと進
んで行き淀みがありません。

一見縺れた糸が解け……そして、背後に黒幕が居て……と言う
のも定石なんですが、これがまぁチマッとした悪党でして、
何となく物足りなさを感じてしまったのがその1。そして……
これが弱点の最たるものなんですが、事件が解決して主人公達
に成長やら運命の変化があるか?と言えばそれも無いし……。
モヤッとした侭終わってしまうんですねぇ。これが……。

ジョン・シングルトン監督は、非常に手堅い監督として知られて
おりますが、手堅く纏まりすぎていて腹八分目に終わってしまう
感じなんですねぇ。

決して面白く無いとかそういった訳では無いんですが、無理して
劇場に足を運ばなくても……と言うのが正直な感想です。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2005年11月29日 新宿武蔵野館にて鑑賞)

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