(願)『ヘルボーイ』

時は第2次大戦の戦争秘話まで遡ります。敗色の濃くなった黒魔術の帝国の異名を持つ
ナチス・ドイツは、死んだ筈の怪僧ラスプーチン(カレル・ローデンさま(*^^*)ポッ)と
オカルト結社トゥーレ協会が開発した超科学装置による世界征服計画を決行する。その
とき、異界=地獄から召喚されたヘルボーイ(ロン・パールマンさま)は、ハルマゲドン
の先遣者の宿命を負いながらも、ブルーム教授率いる連合軍に救助される。ブルーム教授
(ジョン・ハートさま)は極秘の超常現象捜査局(DPRD)を創設し、ヘルボーイを息子のよ
うに育てると共に、並外れた超常的な才能を伸ばし、世界最高のオカルト調査員へと成長
させた。闇の出自にも関わらず、比類なき善のヒーローとなったヘルボーイは、相方の
半魚人エイブ(ダグ・ジョーンさま)と共に人間の世界を脅かす邪悪な勢力を相手に戦い
続けてきた。そして今、魔界から再生したラスプーチンは、世界に終末をもたらすラグ
ナロク計画を再び起動させようと暗躍し、ヘルボーイとDPRDに、その魔手を延ばして来た
のでありました……。

これぞ、ギジェルモ・デル・トロ監督の独壇場!\(^o^)/デビュー作の『クロノス』
以来、彼が一貫して追い続けてきたテーマ並びに小道具が全開で出てきており、良い意味
での「集大成」的な作品であることは間違い無い所。

一貫して追い続けてきたテーマとは何か?と申しますと「成りたくて為ったものでは無い
異形の民の哀しみ」と「異形の民のみが持つそのパワーを欲しがる勢力」との闘いの構図
なんです。まず、『クロノス』は、吸血鬼に為りたくて為った訳では無い老人とそれを欲
しがる大富豪とその手先(実は、この時点でロン・パールマンさまが登場していた!)
二作目の『ミミック』では、相手が昆虫なだけにちょっと、このテーマからはズレて仕舞
いますが、「ある特殊な癖」を持つが故に危難から逃れる少年と、その祖父が登場致します。
これは聖林登場一作目ですが、この昆虫もまた「人間が人為的に作ってしまった異形」な
のです。次いでの『ブレイド2』では、先祖帰りでヴァンパイア名家に纏わる秘密を同様
のテーマにて描き出しています。次の作品が『デビルズ・バックボーン』これ……正直
言ってテーマから外れている様に思えたのですが、悪役であるハチントと孤児院に纏わる
エピソードを考えるとやっぱり同様の匂いが漂う(と……言ってもやはりこれは異色作)

前置きが長くなりましたが、「成りたくて為った訳では無い」異形の民がそれぞれの特殊
技能を活かして……と言うポジティヴな方向性に向かっているのは観ていて嬉しい所でして
どう考えてもハッピーエンドしか有り得ない展開なので、安心して楽しめます。

今回特筆すべきは、登場人物全てのキャラが立ちまくり、観ているこちら側は歓喜の声を
上げまくり。余命幾ばくも無いと悟った教授が後見人として指名した新米捜査官マイヤー
ズ(ルパート・エヴァンスさま)の青さも捨てがたいし、ヘルボーイが密かに想いを寄せる
念力発火能力に苦しみ、精神病院に自ら入院していたリズ(セルマ・ブレア御嬢様)の可憐
な事……そして、サイコトメリー(物から発せられる念波で過去、現在を見通す力)をお持
ちの半魚人エイブ(ダグ・ジョーンさま)の何とセンシティヴな事!そして、ヘルボーイの
存在を鬱陶しく思っていたマニング局長(ジェフリー・タンバーさま)もまた、ラスト近く
に泣かせるんですよねぇ……(・∀・)イイ!!
更に!敵役のナチスの女将校イルザ(ブリジット・ホドソン御嬢様)とラスプーチン(カレ
ル・ローデンさま)の死に方もそれぞれに花を持たせており、まことに人には、それぞれの
宿命があった……と無常感すら感じさせる終焉も(・∀・)イイ!!

誰一人として「無駄キャラ」が居ないのがこの映画の素晴らしさであり、『クロノス』以来
御馴染みの「機械仕掛け」の小道具も大放出\(^o^)/

次はどんな仕掛けで楽しませてくれるのでしょうか?今回全部出し切って仕舞った感がある
ので次は全く違った作風になると予想していたりします。

「自称 カルト部屋御挨拶係」大倉 里司
(2005年7月17日 DVDにて鑑賞)

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