(老)『ホステージ』

ジェフ・タリー(ブルース・ウィリスさま)は、かつてロサンゼルス市警察の
人質解放交渉人だった。だが、たった一度の過ちは最悪の結果を彼の前につき
つけた。立てこもっていた男が激情し、二人の人質を殺し、自殺したのだ。
殺された人質は男の妻と幼い子供だった……。それから一年後。
彼は、田舎町ブリスト・カミーノの警察署長となっていた。そこで平和にやって
いるかと思いきや、妻のジェーン(セレナ・スコット・トーマス御嬢様)と娘
アマンダ(ルーマー・ウィリス御嬢様)との関係も何故か上手くいかず、別居
状態寸前。
その日、デニス(ジョナサン・タッカーさま)、ケヴィン(マーシャル・オール
マンさま)の兄弟と、マース(ベン・フォスターさま)の若者3人組が高級車を
盗もうと一軒の豪邸に忍び込んだのでありました。
その家にはウォルター・スミス(ケヴィン・ポラックさま)と10歳の息子トミ
ー(ジミー・ベネットくん)、14歳の娘ジェニファー(ミシェル・ホーン御嬢
様)が暮らしておりました。危機を察した賢いトミーくんがとっさに無音警報の
ボタンを押したため、婦人警官が駆けつける。スミス邸に乗り捨てられたデニス
のトラックは、車の乗っ取り犯のものとして手配が出されていた。婦人警官が
それに気づいた時、マースの銃が火を噴いた……。

ロバート・クレイスの原作(講談社文庫から出ているらしい)は、未読ですが、
この原作に惚れこんで、ブルース・ウィリスさまが製作を務めた本作。
原作未読の為、正直な話、断言は出来ないのですが……若者3人が立て籠もる
動機が安直に思えましたし、その立て籠もった御屋敷が、犯罪組織の金庫番的な
役割をしていて、その秘密を守るべく犯罪組織が主人公の家族を人質に取る…(--;)

正直な話、安直な発想にしか思えないんです。確かに若者3人の動きが読めない
事による盛り上げはあるにはあるんですが、導入部が「車泥棒」で……しかも、
その割には立て籠もってしまうと結構計画的に犯行を行うってところに生理的な
不快感を感じた次第。

監督さんは『スズメバチ』で一躍脚光を浴びたフローラン=エミリオ・シリさま
なんですが、残念ながら『スズメバチ』も未見の為、比較が出来ず残念!
ただ……この映画を観た限りで申しますと、かなり悪趣味ですわ……。
悪趣味と申しましても、色々あるんですが……これは肌に合わないパターンの方。
なんと言うのかなぁ……冒頭でハッキリと判るんですが「ゲーム脳」的な思考
パターンではないかなぁ?何と申しますか脳内だけで全て撮っている感じがする
んですねぇ。つまりハートには全然響いてこない!だからどうしたの?……ふーん。
それで……と完璧に醒めた視線でしかこの映画を観ることが出来ませんでした。

それにしてもブルース・ウィリスさまは、歳の取り方が下手ですねぇ(--;)
『12モンキーズ』のスキンヘッドの時は、あれほどセクシーだったのに、見る
も無残な醜態を曝け出してしまっております。


初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2005年6月20日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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