(絆)『ラター・デイズ』

天使の街、ロサンゼルスへアイダホからやって来た純朴なモル
モン教の宣教師のアーロンと、明日のスターを目指してレスト
ランのウェイターをするゲイのクリスチャン。本来水と油の生
活を送る筈だった二人が隣人同士になってしまった為に、お互
いの心境に変化が訪れようとしていた。アーロンは、ゲイであ
る自分と信仰の間で葛藤し、一方クリスチャンは、持って生ま
れた美貌だけで内面はどうだったのか?と自問自答をはじめる。
脚本家であるC・ジェイ・コックスの監督デビュー作。

脚本家の手掛けた映画と言う事もあって、演出にぎこちなさは
目立つんですが、それを補って余りある構成がガッチリ出来て
いるんで、観ている内に気に為らなくなります。

主役の二人も勿論素敵なキャラクターなんですが、脇を固める
役者さんが魅力的でして、クリスチャンがボランティア活動に
訪れる末期エイズ患者とか……有能なモルモン教徒の息子だっ
た筈が息子がゲイであった為に苦しむアーロンの母親。クリス
チャンのレストランのオーナー役を何と!ジャクリーン・ビセ
ット姐さん!が演じており、極めて重要な役回りなのが嬉しい
ところ\(^o^)/
『娼婦ベロニカ』以来スクリーンでお目に掛かっていなかった
だけにちょっと嬉しいかも(^^)

この映画で唯一気になるのは、確かにモルモン教徒(日本語正
式名称は末日教徒キリスト教=字幕が正確だったのでビックリ
仰天)のライフスタイルなんですが、余りにもリアルでして、
モルモン教本部からクレームが来なかったのかなぁ……と言う
余計な心配。

自転車で必ず2人で布教しに歩くとか……酒は勿論、カフェイ
ンが入ったものも厳禁(だからラストで、コーラを頼むのは、
教会から破門されて、開き直った姿を暗示しているんですね…)

で……何でこれだけ詳しいのかと言えば、実は最初の彼がユタ
州から来た元モルモン教の宣教師(有志により派遣される)だ
ったからなんです。彼も23歳で男と初のセックスをする迄は
やはり信仰との間で随分と葛藤があったらしいです……。

そんな昔々の事を思い出してしまう、ちょっとホロ苦くも嬉し
いピュアな恋愛物語で御座いました。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2006年7月17日 第15回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭にて鑑賞)

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