(史)『ナイト ミュージアム』

ニューヨークに住むラリー(ベン・ステイラーさま)は、現在失
業中。しかも最愛の息子ニッキー(ジェイク・チェリーくん)
は、元妻の再婚相手になついてしまっている。父子の絆を取り
戻すため、まずは仕事を持とうと決心したラリーは、自然史博
物館の夜警の仕事に就く。しかし勤務最初の夜、ひとり見回り
を始めたラリーは愕然とする。ホール中央にあったティラノサ
ウルスの骨格標本が、忽然と消えているのだ!その直後、ラリ
ーは館内を動き回るティラノサウルスに追いかけられ……?!

『ハッピー・フィート』と同日に公開されたファミリー・ムー
ビーですが、軍配は完璧に此方に上がります。何と言っても
面白いし、脇の脇迄キャラが立っていて、なるほどねぇ……と
説教臭く無い程度に人生観が織り込まれているのがポイントと
しては高いです。

この映画の隠しポイントとしては、歴史に学びましょうと言う
ことでして、先輩の老警備員のセシル(ディック・ヴァン・ダ
イク御大)から、「危機管理」についてのマニュアルを渡され
るのでありますが、それをいたずら好きなノドジロオマキザル
のデクスターに奪われた後に、インターネットやら、書籍やら
或いは学芸員の美女レベッカ(カーラ・グギーノ御嬢様)に尋
ねたり……と二日目の夜に備えて頑張る姿が印象的であります。
備えあれば憂い無し……と思っていたら、新たなる陰謀
が持ち上がって……と随所随所にポイントが織り込まれ、ラリ
ーと展示物が一体となって問題を解決していく姿が正しく聖林
娯楽映画の王道を歩んでいる感があります。

映画の終わりは予定調和的なハッピーエンドで迎えるのであり
ますが、実際に紐育にある大博物館(『羊たちの沈黙』では
ロケ撮影が行われたが、今回は外観のみ本物を使って内部はセ
ットで撮影したそうです)この博物館の入場者が映画公開と
同時にうなぎ登りに増えて言ったと言うから嬉しい事柄です。
日本でも上野の東京国立博物館を舞台にした映画が出来ない
ものかしらん。そうした訳で、大人も子供も安心して愉しめる
娯楽作品として仕上がっております。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年3月23日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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