(化)『プレステージ』

時は、19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャー(ヒュー
・ジャックマンさま)とボーデン(クリスチャン・ベールさま)
は、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。
しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に
失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなか
ったことだった。これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、
2人は血を流す争いを繰り返すことになる。その後、結婚し幸
せな日々を送るボーデンは、新しいマジック「瞬間移動」を披
露するのだが……。

と……偉そうに物語を書き写したのでありますが、最初に事故
死したのが、偉大なるダントンことアンジャーの奥方とは今迄
知らなかった(^^;道理で復讐に燃える訳だわ……何だか知らな
いけど助手が死んだ事で恨んでいるのかが映画を観ている間は
判らなかったのです。と……言ってこの映画がつまらなかった
と言う訳では無く、別にその事を知らなくても十分に楽しめま
したよと言う話。

実は、この映画の冒頭に「この映画の結末は誰にも話さないで
下さい」と監督直々の御達しがあって、まあ、ミステリーだか
らそう言う事もあるだろうなぁ……と思っていたら、これは人
に話せないと言うレベルでは無くて、自分の拙い話術では話し
たら興醒めになること間違い無しの、ギリギリの線の話。
そのキワ物のネタを「アブラカラブラ」とチョチョイと料理し
て130分のフルコースにしてしまったクリストファー・ノー
ラン監督の力量は実に巧みでして、まんまと騙されてしまった
次第です。

この映画に関しては、「騙された者勝ち」と言う要素がありま
して、乗れない方には非常に詰まらない映画だろうなぁ……と
思うのであります。しかし……それにしても、良くこの話を映
画化しようとしたよなぁ……とその冒険心に拍手を送りたいと
思っております。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年6月13日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

「は」行で、はじまる映画の感想にもどる

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送