(姑)『クィーン』

1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い、帰らぬ
人になった。王家においてダイアナはいつも頭痛の種で、民
間人となっていたダイアナの死は本来関係のないことであっ
た。女王(ヘレン・ミレン姐さん)はコメントを避けるが、
ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていく。やがてダ
イアナの死を無視し続ける女王に、国民の非難が寄せられる
ようになる。若き首相ブレア(マイケル・シーンさま)は、
国民と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を
注いでいくのだが……。

まず、現在進行形の英国王室と首相等、実在の人物の10年
前の出来事を映画化したことと、主演女優賞を総ナメにした
ヘレン・ミレン姐さんのエリザベス二世役の演技だけは評価
出来ますが、それ以外は全くダメな作品でした。

どこがどうダメだったかと言えば、「現在の話」である以上
取材を幾らしても「描けること」と「描けないこと」の二つ
がある次第でして、個人的には10年前の出来事と言うのは
「描けないこと」の方が多いのでは無いか?と思うのですよ。
これがあと20年もして30年前の出来事だったら米国では
情報公開法もありますし、関係者の殆どが故人となったり、
役職を降りたりしているんで「話せること」の比率が高く
なってきていると思うのですわ。

そんな訳で、本作品、取材した痕は判るのですが、どうも
それ以降の段階迄は踏み込めないし、踏み込んでは不味いだ
ろうなぁ……と思うのであります。幾ら才人のスティーヴン
・フリアーズ監督と言えども、こうした手枷、足枷の中では
どれだけ「演出」が出来たのかが謎として残ります。

唯一感心したのは「鹿」のエピソードでして、事件とは直接
関係の無い「創作」に近い部分であったでしょうから、仄か
に漂う「無常感」だけは観るものがありました。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年5月3日日比谷シャンテにて鑑賞)

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