(友)『トンマッコルへようこそ』

トンマッコル…ここは争いを知らない、子供の様に
純粋な村。自然と共に暮らし、笑顔を絶やさず暮ら
すこの村に偶然迷い込んだ敵対する兵士たち。
彼らが互いに銃を突きつけ一触即発の状況でも村の
人たちはのんびりマイペース。じゃがいもの収穫の
心配をし、イノシシに追いかけられる、のんびり過
ごす日常は変わらない。そんな村人たちの様子にい
つしか憎みあうことの虚しさを覚えた兵士たちは、
自然を楽しみ、皆でお祭りをして大騒ぎ!次第に心
を開いて笑顔を取り戻していく。しかし、一方で
トンマッコルに重大な危機が迫っていた……。

ええっと重大な事を申し上げなくては為らないので
すが、今回この感想文には結論がありません!

と……申しますのは、映画としての出来、不出来は
もとより、自分にとって好きか?嫌いか?と言う
究極の一線すら引けないんです。
そうした意味で言えば、今年観た作品の中で一番
タチが悪い映画とも言えるんですが……(^^;

この映画、実は朝鮮戦争を舞台にした反戦・反米
映画なんですよ。ポスターとか見た限りではそうは
思えないでしょう?ところが、ファンタジーで味付
けしていますが、『JSA』も真っ青の南北統一へ
の願いと朝鮮戦争で米軍が介入したが故の悲劇を
描いているんです。

更に今回困ったことに、全編がファンタジーかと思
えば、幾つかの箇所で途轍も無くリアリズムの世界
が出てきたり(韓国軍脱走兵の描写を見よ!)一転
して、「地上の楽園」風の描写に戻ったりと掴み様
がありません。
だからと言ってそれが駄目だと言う訳では無いから
余計にややっこしくて、ラストの「精算」の付け方
は、ファンタジー風に描いたからこそ哀しさが浮き
彫りになった観があるんです。

そして、今回は役者さんがイケメン揃いなのも見逃
せません。韓国の脱走兵を演じたシン・ハギュンさま、
人民軍のリーダーを演じたチョン・ジェヨンさま、
そして連合軍のスミス大尉を演じたスティーブ・テシ
ュラーさまと中々駒が揃っているんですねぇ。

反米主義ではありますが、兵士一人一人には罪は無い
と言う描き方も好感が持てますし、何と言っても人民
軍のリーダーの描き方に南北統一を願う祈りが込めら
れているんですよねぇ。

と……部分部分では、良いところも沢山あるんですが、
全体を通して見るとどうも塩梅が良くない。かと言っ
て不要だと思われる箇所を抜いてしまうと物語全体が
崩れてしまうんですよねぇ。

と……言う訳で、今回ばかりは、御覧になった皆様に
全てを委ねる他無い結論に至った訳です。
 
初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
2006年10月29日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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