(鬼)『ゾディアック』

1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性は死亡、
男性も重症を負う事件が起こった。その1ヵ月後、新聞社に
事件の犯人と思しき人物……後に「ゾディアック」と名乗る
男から犯行を告白する手紙と暗号文が届けられる。曰く、暗
号文を新聞に載せないと大量殺人を決行するという。暗号は
新聞に掲載され、新聞記者のエイブリー(ロバート・ダウニー
・Jrさま)や風刺漫画家のグレイスミス(ジェイク・ギン
レイホールさま)そして、サンフランシスコ市警の刑事デイブ
・トースキー(マーク・ラファロさま)と、相棒のビル・アー
ムストロング(アンソニー・エドワーズさま)だった。警察で、
そして新聞社で、取り憑かれたようにゾディアックを追いかけ
る4人の男たち。は「ゾディアック」の謎解きに並々ならぬ
執念を見せていたのだが……。


米国で実際に起きた未解決の連続殺人事件を取り上げている
のですが、この映画の切り口の異色なところは、事件の加害者
でも無く、被害者でも無く、捜査をした人、事件記者として事
件を追い続けた人、そして好奇心から事件にのめり込んでしま
った人の「その後」を描いたと言う意味で大変に珍しいパター
ンとなっております。

『カポーティ』でも、実際の事件に深く係わり過ぎてしまった
為に遂に小説が一本も書けなくなってしまった作家の頂点の
部分をバッサリと輪切りにして切り口を見せると言う手法を
用いておりましたが、今回は何と30年以上の時間軸がある
んですが、その割には今一つ「時の流れ」がハッキリして
いないのが大きな弱点となっております。主役であるジェイク・
ギンレイホールさまの御顔がそんなに変わっていないのですよ。
これは大河浪漫としては致命的に弱い点であります。

そして、もう一つの欠点は、当たり前と言えば当たり前なん
ですが、未解決の実在の事件を描いているだけに、2時間
37分の大長尺を見せられても観終わった後、何の感動も爽快
感も残さないんですね。ただただ、登場人物同様に徒労感だけ
が残る(その意味では製作陣の狙いは成功しております)

力作ではあるんだけど、どうも自分の好みの作風では無かった
かなぁ……。登場人物がもう少し派手にぶっ壊れてくれれば、
見方も変わったかも知れませんが……。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年6月24日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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