(言)『アヒルと鴨のコインロッカー』

「誰かが来るのを待ってたんだ。ディランを歌う男だと
は思わなかった」と仙台に越してきたその日に、ボブ・
ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら、片付け
をしていた椎名(濱田岳さま)は、隣人の河崎(瑛太)
に声をかけられた。
「あの声は、神さまの声だ」
そう言いながら、河崎はおかしな計画を椎名に持ちかける。
「一緒に本屋を襲わないか」
同じアパートに住むブータンから来た引きこもりの留学
生ドルジ(田村圭生さま)に、一冊の広辞苑を贈りたい、
と言う。
「彼には調べたいことが二つある。一つはアヒル、もう一
つは鴨だ」
そんな奇妙な話に乗る気などなかった椎名だが、翌日、
河崎に言われるままに、モデルガンを片手に書店の裏口に
立ってしまった。本屋襲撃は成功。しかし、
「これ『広辞林』だ……『広辞苑』じゃない!」
不思議と笑みを返すだけの河崎。実は、その計画には、河
崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元彼女の琴美
(関めぐみ御嬢様)、3人の、愛しくて切ない物語が隠さ
れていた……

台詞からの引用がやたらと多くなってしまった紹介ですが
この映画では「言葉」が非常に重要な意味を持っておりま
す。1時間50分の映画ですが、数多くの問題提起が為さ
れておりまして、その問題提起についても、配役について
も細かく語る事はミステリーと言う制約がある為に難しい
のであります。

非常に良く出来た映画ですし、主人公たち3人のそれぞれ
の哀しみに満ちた秘密が隠されているのでありますが、こ
れ自体は頭では判るんですけれども、どうも自分の魂を鷲
掴みにする迄には至っていなかったんです。どうも、これ
は完全に個人的な問題の気がするんですが、何故この映画
に乗り切れなかったのか?それが判れば苦労はしないので
りますが、一つ例えを出すならば、クシャミが出そうで出
ない状況に非常に良く似ています。

この映画で非常に良いのは配役でして、何と言っても瑛太
さまが最高に光っていますし、濱田岳さまも歌うと中々上
手いんですね。ヒロインである関めぐみ御嬢様、そして、
ペットショップの女主人役の大塚寧々御嬢様も(・∀・)イイ!!

しかし……繰り返しになるんですが、何でこの映画に乗り
切れなかったんですかねぇ……。それが悔しいんですわ。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年6月30日恵比寿ガーデンシネマにて鑑賞)

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