(怪)『アンジャーム〜復讐の女神』

3年前から、東京ファンタスティック映画祭は、11月3日を印度の日と決め
てマサラ・ムービーを掛けておりますが、今回からは全席指定なので、ホント
に楽ですね。(^^)

席取り問題は、禍根を残すことにもなるし、来年からもこの方式で行って欲し
いのですね。

一本目は、ラーフル・ラワィル監督の『アンジャーム〜復讐の女神』だったの
です。ぼくが冒頭から監督の名前を出すことは、極めて希でして………
何故かと言えば、印度の黒澤と呼んでも相応しい風格を持つ、故ラージ・カプ
ール師匠の御弟子さんに当たる方なんですね。

物語は、非常に多岐に渡りますが、極々簡単に言えばストーカーに狙われた薄
幸のスチュワーデスが、その男に付け回されて、愛する者を全て失ってしまう。
彼女は獄中で復讐を誓うのでありました………。

ですが、こと印度娯楽映画ですから、もう何でもアリの世界に突入していくの
ですが、流石に師匠が良かった為に、それほど無茶な演出はしていないのです
ね。

この映画の見所は、何と言ってもシャー・ルーク・カーン様のストーカー演技。
これに尽きます。愛と狂気は紙一重………最初にこれを観た人は、シャー・ル
ーク・カーン様が歌って踊ろうが………次のシーンでは涙目になり、我が手を
切るのでは?とトラウマになってしまうこと間違い無し。(笑)

考えてみれば,『DDLJ』でも、ヒロインとの間に相思相愛が生まれる迄は、
ストーカー物と言っても良い位に付け回すし、断られようが何であろうが一途
に想いを貫くのが、『ボビー』からの、印度流恋愛映画の基本の様でして……。

今回ヒロインを演じるのは、印度映画界の女王マードゥリー・ディークシト様
確かに大女優の風格十分です。そして、今回は自ら復讐の女神となって、手を
下すヒロインをこれでもか!と言う位に演じていらっしゃるのですね。

観終わったあと………恐らくボーゼンと為る事、ほぼ確実な意外な結末が用意
されております。来年の夏迄、その秘密は取っておく事に致しましょう………。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(11月3日第15回東京ファンタスティック映画祭にて鑑賞)

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