(迷)『ミッドナイト・アンド・ハーフ』

困ったなぁ………この手の映画が一番紹介するのが厄介なんですよ。

とある南米の海岸沿いにある田舎町………ラジオでは津波警報が出され、避難
を開始する車で海岸沿いの道路が渋滞。セバスチャンは、車で移動する最中に
犬を車で轢いてしまい、犬の側にいる少女の面倒を見ることに………。
片や、人気の居なくなった街では………ある一人の女性がカメラ片手に町中を
写真に収めようとしていた。

色々な解釈が出来る映画だと思うのですが、最初から最後迄解る様であり解ら
ない様でもある………東京国際映画祭の初期の作品はこうした観念的な作風が
多かったのですが………久々に拝見しました。(^^ゞ

何とか眠気から救ってくれたのは、時折出てくる南米カソリック独特のケバケ
バしい宗教画のイメージと、主役のセバスチャンを演じたサルヴァトル・デル
・ソラル様がジェイソン・パトリック様似の不精髭面が似合う青年で………目
の保養になった為なんですね。

これで、主役の男がタイプじゃなかったら、完全に寝ています。(眠)

少女の呟きも、解るようであり解らない様でもある………しかし、予想するこ
とと実際の行動のギャップを描くのだったら、もっと違った方法があるのに……
とも思ったのですが、これが二人の女性監督の「感性」なのでしょうね。

一貫した展開が有るわけでは無いのですが、表現したい事は何となく解るし……
それを一般の観客が観たら退屈するだろうなぁ……とも感じているのも解る気
がします。

一般商業映画と自主映画の境界線上を彷徨するさすらいの映画でしょう。
まあ………ある意味で、映画祭らしい映画の一本かも知れません。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(10月30日 第12回東京国際映画祭インターナショナルコンペティション)

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