(男)『リスキー・ブライド〜狼たちの絆』

実は、この映画……新橋文化で封切られてその時に観るチャンスがありながら
見逃してしまったのですよ……。評判に釣られて観たら良いのよ!これが……

ところは、アメリカの片田舎インペデンス市。テレビ・レポーターが流すニュ
ースでは、「ハムレット強盗」のニュースを放映中。何でもこの強盗強盗の際
に朗々たる台詞廻しでハムレットを演じてしまうからこの異名が付けられた。
モーテルに泊まった4人の悪友……その目的は、出所して即座に結婚式を挙げ
るジェスの出所&結婚祝いの筈だったが、何故か、この内の一人が……あの
「ハムレット強盗」だったからサア大変!



(以下……内容に触れています)






と………突拍子も無い展開そうに見えるのですが、二回目観ると案外と伏線が
細かく張られているのに感心致します。ただ……ノリは良いんですが、この冒
頭部分を判りやすくしてくれたら満点だったのに……惜しいなぁと言う気がす
るんですね。最初に刑務所に迎えにいくのは判るんですが、グリーン・ベレー
のバズ(ディーン・ケイン様(*^_^*)(ポッ))が、看守の銃の説明をしていたり、
これから刑務所を襲うの???と思ったんですね。

で……「ハムレット強盗」の異名を取るのが、ボブ(ショーン・パトリック・
フラナリー様(*^_^*)(美形!)でして、彼が銀行強盗を企てる理由が……?
何ですよねぇ……父親(フレッド・ウォード様)に対しての愛憎なのか?でも
わざわざ結婚式の日に選ばなくても……と思うんですよ。まあ……此処までは、
お膳立ての部分。ここから急激に面白くなるんです。\(^0^)/

そうした欠点を補って余りあるのが、現題の『BEST MEN』通り素晴らしき友情
なんですねぇ。地元で強盗を企てただけあって、人質と犯人はお知り合いの凄
さ(笑)地元警察だけで収めていれば良かったものの、FBIが絡んできたもの
だから、「理を通せば角が立つ……情に竿差せば流される……」の世界♪

警察&人質が犯人を庇うなんて映画……そうザラにあるもんじゃぁありません。
でも……待てよ……似たような作品が……そう、映画の中でも言及されている
シドニー・ルメットの『狼たちの午後』なんですねぇ(懐)

一人一人のキャラが良いし……「ハムレット」も伊達に出てくる訳では在りま
せん。ニヤリとするような台詞が随所に出て参ります。

この中で印象深いのは、ドリュー・バリモア御嬢様演じたホープと言う花嫁も
良いんですが……基本的には「男の映画」でして、かなりゲイ臭い部分なんで
す。

ジェシーが出所して、いきなり「お尻はどうやって守ったか?」なんて……
普通尋ねますか?(笑)それに対して皆様それぞれのゲイ体験を告白するんです。
ここに伏線アリなんですねぇ(涙)

バズは……塹壕の中で迫ってきてフェラチオさせた……と語っていますが、
これ、事実なんですね。と……言うのは、人質の一人に元ベトナム戦争の英雄
であったゴンゾ中尉……彼とのお手洗いのシーンでそれが良く出ています。
まず……ゴンゾは小用を足している時に、バズは個室に居るんですね……。
これ……良く分かっている人だなぁ……と思うんですよ。一緒に並ぶのは、何
か気恥ずかしくてつい個室に……と思いましたし、手を洗っているときにバズ
が「不名誉除隊」と為ったことを聞き、ピンと来たんでしょうねぇ……(涙)

更に牧師に化けた捜査官から……「ピンク・ベレー」と言われたのは痛い仕打ち。
ゴンゾよ!良く殴った!\(^○^)/

余談ですが……ナチス政権下、犯罪者は灰色のワッペン、ユダヤ人は黄色のワッ
ペン……そして同性愛者はピンクのワッペンを付けられ、最下級に置かれたこと
からピンクは同性愛の象徴カラーとして用いられています。

で……逃げている最中に「俺はグリーン・ベレーで、ゲイだ!アメリカを愛している!」
とテレビ・レポーターに向かってカミング・アウトしたときの晴れやかな表情!!!
良いものを観させて頂きました……

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年10月20日 ビデオにて鑑賞)

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