(体)『カスケーダー』

今年に入りまして、独逸映画の快進撃が続いておりますねぇ(^^)
極めつけは『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』で今年は決まりそうですが、
今年の(?)独逸産娯楽映画の千秋楽的な映画が、この『カスケーダー』

最初っから……おおっ!良いじゃないの……と言う感じですねぇ(^^)
何やらレトロな聖林製大冒険活劇を観ている感がします。この場合のレトロと
はあくまで誉め言葉\(^0^)/

一番近いのが、『ハイ・ロード』(原作名『高く危険な道』)かなぁ……(^^)

何でも「アクション先行」……「脚本後付け」の作品らしいですが、セスナ機が
ジャングル上空を飛んでいくオープニングの情感……南米の某国を思わせる(撮
影はベネズエラだった様ですが)風情が濃厚に出ており、まるで嘘が無いんです
ね。そんな風にはじまったものですから、「初めよければ全て良し!」とばかり
に乗り切ってくれました。

物語の方を簡単に説明すると……美術館の学芸員であるクリスティン(レグラ・
グラウヴィラー御嬢様)は、ナチが隠した秘宝「琥珀色の部屋」の謎を解くべく
南米の某国に足を踏み入れた……あっけなく戦犯は見つかったが、その代わりに
同じ財宝を追う一派から命を狙われ、捕えられてしまう。窮地を持ち前の勇気と
知力によって乗り切った彼女は、ヴィンセント(ハーディ・マーティンス様)に
命を助けられるが……意外や意外何故か追手は、彼の基まで素早く忍び寄ってい
た……先手必勝とばかりに二人はチームを組んで「琥珀の部屋」探しを行うが、
行手に待ち受ける危機の数々……さあ、どうなる。

細かいところにケチを付けようと思えば付けられるし、非常に突っ込み甲斐が
ある作品ですが……今回は、それをして楽しもうとは思わなかったのですよ。

と…言うのは、監督、製作、主演、原案迄こなしたハーディ・マーティンス様
が真面目にやっているのが判るし、超えてはならない一線を守っているからな
んですね。それに何と言っても彼がセクシーなのがポイント高し!←(基本)

でも………「馬鹿映画」として楽しまれるのも別に悪くないと思います。

ぼくが観ていて楽しかったのは、どの映画からヒントを得たか?なんですね。
実に観ていて楽しいですよ。滑走路で走る車のシャーシー部分にしがみついて
いるところは『スピード』ですし、夜空の高速道路とヘリコプター追跡シーン
は、ジョン・バダムの『ブルー・サンダー』なんですね(懐)

アクション映画ファンの方だったら、ぼくの何倍も楽しめるんじゃないかぁ……。

そうそう………最後になりましたが、「千秋楽」と言うこともあって、本年度
独逸娯楽映画の総括をば←(乱暴)

今年3本の独逸娯楽映画を観たのですが………その中で3作に共通の特徴があっ
たのですね。それは、敵役の端役に愛敬があると言う点なんです。
『ラン・ローラ・ラン』のマニくんは、準主役でしたが、ちょっと情けない男。
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』は、正に全員「御間抜け」(^^)、今回の
『カスケーダー』でも、ヒロインが閉じ込められている小屋を警護している筈
の二人が、黒づくめの格好のまま、押しつぶされてしまう言う可哀相な役(笑)

独逸人=冷徹な実務家と言うイメージを払拭しようと言う努力!(泣)
ぼくは高く買います!\(^0^)/

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(12月1日 シネセゾン渋谷にて鑑賞)

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