(脱)『チキンラン』

チキンパイにされてたまるか!トゥイーディー養鶏場のニワトリたちは、
強欲な養鶏場の女主人ミセス・トゥイーディーの支配下で、囚人のよう
な生活を強いられていた。卵を産み続けなければ明日の命の保証はない。
そこでジンジャーが考えていたのは、一同引連れての「大脱走」計画。
ある日迷いこんだ、ヤンキーの空飛ぶ雄鳥「ロッキー」を交えての計画が
はじまろうとしていた………。

ずばり鶏版『大脱走』です。(笑)これを書いてしまうと後が続かないの
ですが……ホントにそうだから仕方ない。でも、リメイクとしても本当
に良く出来ているんです。
マックイーンが演じていたヒーローをタマゴを産む雌鳥にして……ホン
トは狭い養鶏場なんだけど、鶏の目から見た視点で終始描かれるんで、
大作感があるんですねぇ……養鶏場の夜明けのシーンなどは敢えて俯瞰で
撮ることによって、奥行きを感じさせます。デビッド・リーン的(笑)

そして………嬉しいのは、ジンジャーと言うからには、ジンジャー・ロジ
ャース御嬢様なんでしょうねぇ。(多分)往年のミュージカルシーンを
彷彿とさせるような「舞ひ」のシーンもあり、燃えました♪

短評になってしまいましたが、観て面白い映画なんです。ただ、書くとなると
これが難しい。「御約束事」が奇麗に纏まり過ぎていて何処にもツッコミ
する隙が無いんです。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2001年4月27日 日比谷みゆき座にて鑑賞)

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