(崩)『発狂する唇』

『女優霊』や……『リング』を放った脚本家、高橋 洋様と佐々木浩久監督が
組んで放った大問題作。(笑)

女子中学生の首が次々に切り落とされるというおぞましい連続殺人事件が発生。
しかし容疑者とされた倉橋美智夫は行方をくらましていた。残された母と二人
の妹は、マスコミや近隣の住民、それに刑事(諏訪太郎様)からも執拗な嫌が
らせを受けておりました。美智夫の無実を願う妹・里美(三輪ひとみ御嬢様)は、
「心霊研究所」を訪ね、悦子(由良宜子様)という霊能者に兄の居場所を探って
欲しいと頼む。倉橋家を訪れた悦子は降霊実験を行い、殺された少女たちの霊を
呼び寄せる。悦子が命令すると、少女4人の首なしの霊は自分の首を求めてさま
よい始める。美智夫は犯人ではないと断言する悦子。だが……悦子が倉橋家に来
てから、母(由良宜子様)や姉のかおり(夏川ひじり御嬢様)が段々と変になっ
ていく……


と……まあ、プレス資料等を基に書き直したんですが、此処までは通常の展開
なんです。で……此処からが説明不可能な状態……「嫌味」はそんなに無いん
ですが、「確信犯的」というのかなぁ……全部のエピソードが、面白くなりそ
うだ……と言う間合いを見計らって別シーンに切り替わる。下手糞そうに見せ
掛けているんですが、飛んでもなくテクニシャンですわ。この監督……

一回構成をキチンと立てて、崩していった気がするんです……で、また再構成。
じゃなければ……終盤のアクションシーンが異常な迄に良く撮れている訳が無
いし、殉職した刑事のエピソードで父親の遺影が写るところは狙いすぎ(笑)

ただ……何て言えば良いのでしょうか?余り愉快になる崩し方では無いのです。
狂っていく母と姉の描写だって……残飯を風呂場で食している様な描写を突き
詰めていけば、不愉快ではあるんですが……一種の爽快感が残る……でも、
それをしていない。金髪のルーシー(笑)にしても、相方の成本(阿部寛様)
にしても、どうかなぁ……???

崩したSFが好きな方だったら楽しめるとは思うんですが……

自称「カルト部屋御挨拶係」大倉 里司
(2000年10月4日 ビデオにて鑑賞)

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