(箱)『CUBE』

既にビデオリリースされていて、他の人には目新しく無いかも知れま
せんが、『スパニッシュ・プリズナー』に続いて観たのが、『CUBE』と
言う映画。

「わたしは誰……ここは、ドコ?」では無いですが、本当に「ここは、
ドコ?」と言う視点ではこれ以上の物は無いでしょう。(笑)

と……言うのは、映画が始まって何の説明も無しにいきなり箱の中
に閉じ込められた一人の男……立方体の部屋にはそれぞれ扉が
付いていて、色別に別れております……男は一つの部屋に入った……
その瞬間、音がして、叫びを上げる間も無く男は切り刻まれていた。

そしてオープニング・タイトルの「CUBE」と言う文字が白地にエンボス
の様に浮かび上がってくる……。

画面が切り替わって、また別の部屋……二組の男女が閉じ込めら
れていた……。

何の為に……?!それは、映画が進むにつれて、何故選ばれたの
か?極めて「映画的」(現実的と言う意味では無く)な理由が明らかに
なって行く……。

監督のヴィンチェンゾ・ナタリによる映像の面白さもあり、低予算でも
面白い映画は、アイディア次第で出来るのだと言う見本の典型です。

僕が感心したのは、映像の面白さとか、脱出のアイディアもさること
ながら、この映画に出演なさった俳優さんの個性にあります。

キャラクター造形としては、別段目新しいものは無いのですが、それ
でも引き付けられるのは皆様可愛いからなんですね……(*^_^*)(ポッ)

警官役の方なんですが、これがまあ……色っぽいのなんのって……
つい、別室での濡れ場を想像してワクワクしていたのですが(爆)
そう言えば、部屋の設定を一部屋だけ熱くして、汗で下着が透けて
見えるようにした方が好みかもしれない……(^^ゞ

でも、別の映画になりそうですね……ポルノ映画でのパクリを大いに
期待しております。

大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)
(4月31日 シネセゾン渋谷 ミステリー・オールナイトby NIFTY-SERVE
にて鑑賞)

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