(無)『イングリッシュ・ペイシェント』(評価編)

皆様、こんにちは。大倉です。昨夜、『イングリッシュ・ペイシェント』
を鑑賞することが出来ました。
その前にお詫びしておかなくてはならないことがありまして、原作の方は
手付かずのまま、手元にあります。(未読です)スイマセンm(__)m

今回は、感想を二つに分けて書きたいと思います。

一つは、この映画の素晴らしいところ、評価すべき点について触
れてあります。

もう一つの発言は、映画の出来とは関係なく僕が嫌いになった訳
を書いておきます。


****観た方は安心して読める評価モード***********

では、この映画の素晴らしさのほうから書かせて頂きます。

まず、オープニングが素晴らしいですね。毛筆で人文字を描くところで、
マールタ・シェベースチェーン様のビロードの御声が響き、ガブリエル・
ヤーレ先生の崇高なスコアがそれを引き継ぐところは凄い出来です。
「気合」の入った、オープニングで観ていて涙が出そうになりました。

それから飛行機が飛んでいくところで、砂漠を映し出すのですが、その
砂漠の色っぽいこと。砂山の形一つ一つに「官能」すら感じてしまった。
自然が描き出した壮大な「美」の極致でしょう。
ジョン・シール先生のカメラワークの美しさに見とれてしまいました。

あと、プロダクション・デザイナーを務めた天才、スチュワート・クレイグ
先生の力量には毎度の事ながら敬服します。
カイロのホテルでの晩餐のシーンですが、シャンデリアの美しさも言う
事は御座いませんが、テーブルの一つ一つに乗っていたティー・カップ
の見事さ。マダム・DEEPが申すに、ウェッジ・ウッドではないかと言うこ
とでございました。
シャンパン・グラスのカッテングも美しかったですね。見とれてしまい
ました。

衣装デザインを務めた、アン・ロス様の力量も敬服に値します。
キャサリン様が着ていたドレスの絹の持つ擦れるような感覚、
木綿の持つ暖かさ、風になびく普段着の感覚。砂漠でアルマシー様
が着ている麻のジャケットの涼しさ。

音楽監督は、ガブリエル・ヤーレ先生。
機会を見つけて、8番会議室でも書きたいのですが、当たり前の話し
ですが、「中東音楽」を知り尽くしていますね。
焚き火を囲みながら、合唱をするところは本当に踊りたくなりました。

演技陣もすばらしい。

特筆すべきは、キップ役のナーヴィン・アンドリュース様。
類い希な知性と、美意識を持つキャラクターを演じておりますが、観て
いて違和感が無いのです。この人は伸びるなと思っていたら既に活躍
中の方でしたね。失礼しました。

ジェフリー・クリフトンを演じたコリン・ファース様(^^)

一番、この映画を観ていて感情移入できたのは貴方でした。
この映画をもう一度観るとしたら、貴方のキャラクター分析に心血を
注がせて頂きます。本当に深いキャラクターを演じていただきました。

アルマシー伯爵を演じたレイフ・ファインズ様(^^)

このキャラクターは、あまり好きにはなれませんでしたが(別発言にて)
でも、クリスマスの日にキャサリン様を格子越しに見つめる貴方の眼は、
可愛い〜〜〜〜(^^)

あと、脚本・監督を務めたアンソニー・ミンゲラ様

話しの展開もドラマチックですし、演出も手堅いと思いますが、一番評価
したいのが、クリスマスの日にキャサリンと、アルマシーが壁で交わる
シーンですね。本当に「色」を知悉した人だと思います。

キャサリンを演じたクリスティン・スコット=トーマス様は、余り肌の状態
が宜しくない方だと御見受けしましたが、ジュリエット・ビノシュ様の玉の
様な肌と好対照ですが、その指先にまで及ぶ皺までも官能的に見せて
しまう力量は半端なものではありません。

****観た方は安心して読める評価モード終了*********

と書きましたが、これだけでも1800円の値段の価値は十分にある映画
だと思います。
未見の人は観て欲しいし、観ていて好きならば、上記の発言だけに留めて
おいてください。次の発言では、僕が「個人的に」嫌いな訳を罵詈雑言モード
で書かせて頂きます。m(__)m


大倉 里司(HCD05016)

「あ」行で、はじまる映画の感想に戻る

『イングリッシュ・ペイシェント』罵詈雑言モード編に行く(^^;;

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