(陽)『エバー・アフター』

皆様、御機嫌如何でせふか?わたくし、マダム・DEEPと申します。

本日、ドリュー・バリモア御嬢様とアンジェリカ・ヒューストン様の
『エバー・アフター』を拝見致しましたの。

御話しの方を掻ひ摘んで御話ししますとね……昔昔或る処に陛下と
言われる老貴婦人(ジャンヌ・モロー様)が居りましたの。
彼女は、グリム兄弟を御屋敷に招き入れ、『シンデレラ』(灰かぶり姫)
の真実を御話しするとやふ構成になつておりますの。

大筋に於ひては、『シンデレラ』と殆ど変わりが無ひのでせふが、レオ
ナルド・ダ・ヴィンチ様が物語の中に登場し、ダニエル(ドリュー・バリモア
御嬢様)と仏蘭西王太子でゐらつしゃるヘンリー(ダグレイ・スコット様)
の間を取り持つとやふ設定が新しひ処でせふか?

わたくし的には、ダニエルの継母でゐらつしゃるロドミラを御演じになら
れたアンジェリカ・ヒューストン様を観てゐるだけでも良かつたのでせふ
が、彼女に対しては好感を持てる設定となつてゐるのでせふが、長女
マリガリート(ミーガン・ドッズ御嬢様)は全然可愛く無ひ設定としてゐる
のが奥が深ひですわね。

継母と長女が揃つて、ダニエルを苛めに走る為、観るに見かねた次女
ジャクリーヌ(メラニー・キンスキー御嬢様)が段々とダニエル様に荷担
して行くと言ふ設定故、非常に演じ甲斐が有つたキャラクタアでせふ。

ただ、苛めと言ひましても、演出が「明るく前向きに生きる女性」を目指
してゐる為に、ダニエル様も進んで家事手伝ひをしてゐるかのやふな
イメエジに取れて仕舞ひます。

わたくしも含め、其処が受け入れられるか否かの境目になることでせふ。

わたくしの私見を述べさせて頂くのしたら、『スノー・ホワイト』は、マイケル・
コーン監督の「心の闇」故にすんなりと画面に入り込むことが出来ました
が、今回のアンディ・テナント監督の演出は手堅ひので御座ひますが、
ラストに示される継母の扱ひをも含めて、引つ掛かりが有つたのも事実
でせふ。

『スノー・ホワイト』が御嫌ひな方は、この映画が御好きになるでせふし、
この映画が余り好きでは無ひわたくしのやふな者に執りましては、その
逆でせふ。

「裏社交界の徒花」 マダム・DEEP(HCD05016@nifty.ne.jp)
(4月24日 渋谷エミルタージュにて鑑賞)

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