ジャックの泣いたおめめに惚れますねぇ……(*^_^*)(ポッ)

(輪)『オーロラの彼方へ』

滅多に映画のイメージの写真を使うことは無いのですが、これがデビュー作と
は俄かに信じ難いオリジナルの脚本を御書きになったトビー・エメリッヒ様に
感謝の念を捧げて使わせて頂きます。m(__)m

1999年10月11日……その日は、ニューヨーク上空にオーロラが発生し
ていた夜、ニューヨーク市警の刑事ジョン・サリヴァン(ジム・カヴィーゼル
様)は、階段下にあった父の形見であった無線機を発見し、ある男から交信を
受けることに成功する。誰だろう?と思っていたが、ジョンの耳には懐かしい
フレーズが多数。ひょっとして……?と思ったジョンは、その男の名前を聞く
と……何と30年前の1969年10月12日、倉庫火災で殉職した父フラン
ク(デニス・クエイド様)だった……。今だったら父が事故死するのは避けら
れる!そう判断したジャックは、半信半疑だった父を懸命に説得する。その甲
斐あって父は奇跡の生還を果たす………しかし、その事に因って引き起こされ
る第二の惨事を二人は知る筈も無かった……。

冒頭にも書きましたが、この脚本がデビュー作とは俄かに信じ難いのです。
自分が鮮明に記憶しているのが、『愛と死の間で』で脚本家として衝撃のデビ
ューを果たしたフランク・スコット様ですが、今回の展開も『愛と死の間で』
を彷彿とさせる計算し尽くされた極上のサスペンスなんです。

予告編では、「親子情愛モノ」に見せており、それは決して間違いでは無いの
ですし、この映画では「親子情愛モノ」と「連続殺人犯モノ」の二つを密接に
どちらかが浮くことなく仕上げた希有な傑作なんですね。脚本が優れているこ
とは勿論ですが、この映画の監督を務めたのは、 『悪魔を憐れむ歌』のグレ
ゴリー・ホブリット様。

そして、主役二人が夢の顔合わせ……ジム・カヴィーゼル様(*^_^*)(ポッ)と
その父にデニス・クエイド様……自分のみならず、こうした家庭に育ってみた
かったと思う人も多いでしょう。(^^;;

ジム・カヴィーゼル様が演じたジョンと言うキャラクターは、『シン・レッド
・ライン』のウィット君から数えて初の主役と言うこともあり、イメージを損
なわずに違ったものを見せようと言う工夫が凝らされております。昔だったら、
クリストファー・ウォールケン様や、ジェレミー・アイアンズ様が好んで演じ
ていたような、繊細で線が細い好青年……で、やや影があるんですねぇ。これ
が似合うんですわ。

そして、デニス・クエイド様は、『ライト・スタッフ』の時点からリアル・タ
イムに接して参りましたが、10年前よりも今の方が数段「良い男」なんです
ね。(*^_^*)(ポッ)今回は最近作に見られたような「カリスマ性」を押さえて、
「ちょっと居そうな良いオトコ」を手堅く演じておられます。映画の中にもあ
りましたが、「あら、結婚しているのね……でも、カッコ良いわ(*^^*)ポッ」と
言う匂いなんです。茶の皮ジャンが良く似合うんですよ。

しかも……御二人共出番は、ほぼ同一の感じで……物語が光を受けて反射する
万華鏡の様に物語の様相はコロコロと変化して、サスペンス映画を観つづけた
人でも、幾つか「えっ!」と驚き……納得が行く展開です。

『フィールド・オブ・ドリームス』の父子の情愛と『愛と死の間で』での張り
詰めたサスペンスと精緻な論理性が一本で二度楽しめる御得な展開!
火災現場のシーンも、今年観た中では屈指の出来栄えでしょう……\(^0^)/
推薦致します。

「大河浪漫を愛する会」
「パニック映画友の会」大倉 里司
(2000年11月22日 よみうりホールにて鑑賞)(試写)

BGM:OST:『愛と死の間で』
BGM:OST:『フィールド・オブ・ドリームス』
BGM:OST:『バックドラフト』

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