(静)『ガタカ』

ども、ども皆様、御無沙汰しております。シャンパンで頭ふらふらの大倉です。

東京では明日限りの上映と言うこともあって、持っていたチケットを手にして
『ガタカ』を観に行きました。

いやぁ〜凄いわぁ。これほどの完成度を誇れる作品が、『ビヨンド・サイレン
ス』と同時期に公開されているとは………。

僕は本来、SFとはまるで縁が無い世界に生きてきたのですが、近未来物
のSFとして期待していたのですが、見事な迄の「ハード・ボイルド」映画でし
た。

物語の方を簡単に説明すると、近未来社会においては遺伝子の優劣が全
てを決める世界になっており、主人公のヴィンセント(イーサン・ホーク様)
は心不全の虞が濃厚なため「不適格者」として、宇宙飛行士の夢を断たれる。

捨てる神あれば、拾う神ありで、優秀な遺伝子を持っていたが、事故により
下半身不随となってしまったジェローム(ジュード・ロウ様)の遺伝子を借り
宇宙飛行士育成会社「ガタカ」に入社するものの、謎の殺人事件に巻き込
まれ………と言うお話。

近未来の社会を描いた作品では、『侍女の物語』が途轍も無く陰鬱なディス
トピア社会を描いておりましたが、今回はこの侭行ったらこうなりそうだと言う
もっと、現実性を帯びた構成になっております。

この二人を取り巻いて、ヒロインを演じるのが、ユマ・サーマン様なのですが、
「冷たい美貌」を最大限に生かし切って難しい役を見事に演じております。

男二人の奇妙な関係も、観客である自分には無い部分ですが、見事に惹き
つけてくれます。
だって、この二人、一人は天性のエリート、もう一人は「努力」に因って運命
を変えようとする男ですから、怠惰で努力を怠る僕には無い部分なのです。
それにも関わらず、僕を惹きつけて止まないのは、本人達が完璧な「役作り」
をしているが他に相成りません。

「色」と「華」があるんですよ。本当に………

ビデオ公開迄待って頂くしかない作品だと思いますが、観る際は是非部屋
を暗くしてご鑑賞頂ければと願っております。

独特の「美学」を持ったアンドリュー・ニコル監督の「美意識」に悩殺される
ことでしょう。

「大河ロマンを愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty-serve.or.jp)

BGM:OST『ガタカ』

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