皆様今晩は。大倉と申します。韓国映画祭に行って参りました。
(この発言は、アジア映画フォーラムの5番会議室、洋画フォーラムの15番
会議室、気ままにシネマフォーラムの12番会議室に同文アップしています。
何故かと言えばこの映画、僕が今迄観たホラー映画の中でも10指の中に
入ろうかと言う傑作だと思ったからです)
『避幕』とは、死者の魂が村をさ迷わないように、これから三途の川を
渡りそうな人を隔離して置いて置く場所のことだそうです。
川岸に着く船、船、船……。そこから降りる巫女達。巫女達は足早にとある
両班(韓国の名家と思えば間違いないですね)の家に向かっていた。
まず、ここの出だしが、ウェスタン物のノリなんですよ。(^^;;
背筋をキュッと伸ばし、従者を従えて歩く姿はカッコ良いですね。(^^)
その両班の家では、長男が原因不明の病に取り付かれていて、医者も
匙を投げる始末。最後の手段とばかりに当主は全国の巫女を呼び寄せて
いた。
そこで行われるさまざまな祈祷の数々。包丁の上をピョンピョン飛び跳ねるわ
病人の枕元でジャカスカやるわ。
こんなことをやっていたら良くなる病気もますます悪くなると思ったのは、
僕だけでしょうか?(笑)
祈祷の最中、屋根の上から、一匹の蛇が当主の首に巻きつこうとしていた。
逃げ惑う巫女達、そんな中でただ一人冷静に事に対処した巫女がいた。
当主は彼女を頼り、彼女も壷の中に閉じ込めた「怨念」がこの病気の原因と
なっていることを突き止める。
当主の叔父から、彼女に話された20年前の惨劇とは………。
そして「壷」の正体は?
これ以上は何を書いても、「ネタばらし」になるので書けませんが、
横溝正史先生が好きな人だったら泣いて喜ぶ展開になっていきます。
この20年前の惨劇も凄いし、確かに化けて出たくなるような「動機」なのです。
その意味ではカナダ映画の『チェンジリング』も怨念物でしたが、この「動機」
はその上を行っています。
観はじめた当初は、韓国版『ヘルハウス』かなと思いましたが、完全に上を
行っています。
見た後、映画の完成度の高さと、「怨念」の凄さにしばらく鳥肌が立ったまま
でした。
観る機会があれば、是非観て頂きたいと思います。m(_)m
大倉 里司(HCD05016@nifty-serve.or.jp)
BGM:BRAING『NIGHTMATE』(50年代の怪奇映画の音楽をハウスにする
とこんな感じかなって曲です)
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