−貴賓室−

DAY-FOR-NIGHT2001年夏の大特集!

「邦画に夢中!2」大特集号!

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今日の一枚

土佐光吉作『源氏物語絵色紙帖 葵 詞八條宮知仁』

京都国立博物館蔵

これは、去年の2月4日にくろねこ御嬢様のParadaise Cinema,Paradise Book大改築祝いに飾らせて頂いた品でして、『源氏物語』の中でも、一番劇的なシーンで、正統派ヒロインの葵の上と影のヒロイン六条御息所が光源氏の邸宅前で車争いをしている瞬間を描き込んだ一枚。御二人とも車中に居られ、顔が見えない描写だからこそ……映画的だと思うんですよ。


さて……閉じる前に一回はこうした傲慢不遜なことをしてみたかった!(笑)

強大な人脈を誇る夫馬さまの特集でも、「どうも……ちょっと(涙)」と言う回は存在するのです。一番多いパターンは10〜11人の企画物で、1〜2人が頭二つ位突出していて……残りがまあまあ……か、或いは個人的にはどうもm(__)mと言うものがありまして、下駄を履かせてバランスを取るのが大変だったのですよ(今だから書ける秘話)まあ……最初の頃は、下駄の寸法を測るのも楽しかったのですが、今年に入ってからは正直言って辛かったのですね。ですから……頭、一つだけを取ってあとは切り捨ての陣を組みました。そうでないと………どれが面白くなかったか?が自分の書き方ですから直ぐに判ってしまうことを怖れた為です。

ところが、今回はいつも頭一つ抜けている筈のあんの師夫馬師の原稿が目立たないほどの驚愕的なレヴェルの高さ!これは特集を組むしか無いと考えました。

今回この部屋に入られている方々ですから、既に「邦画に夢中!2」は御読み頂いていると考えています。

大概のみなさまはこう読んでいるんでは無いでしょうか?(自分がそうだから(笑))

 

1.自分が投稿していれば、なにはともあれ真っ先に読む(笑)

2.気分が落ち着いたところで(^^;;御友達関係のものに目を通す

3.その上で、気になる映画の項目があればそれに目を通す(^^;;

 

今回もそうでして、自分が書いていないんで2のパターンからでした(^^ゞですが、御二人のものを読んで……それから他のものに目を通し愕然としました……いつもとは「空気」が違うのです。それで慌てて最初の『ホワイトアウト』から読み始めて、『五条霊戦記』三度目を通し直しました。こんなことは極めて稀です。

その結果判明したのは、各寄稿者の方のレヴェルの高さはもとより、全体を通しての「構成」が完璧だと言うことです。その構成を含めて順次推薦していきましょう。

 

まずは、Chura's CafeのChura御嬢様の『ホワイトアウト』ですね。これは原作との対比、すらすらと読める感触、バランスの取れた視点の「標準派」でしょう。ここで掴みを入れる訳ですね。

 

次は、あむじんさまの『クロスファイヤ』でして、オカルト現象と言う視点から、ちょっと捻りを入れております。因って「世紀末派」に属すると考えております。最初のストレート球からちょっとヒネリを利かせてですね……

 

ここで、どうかますかが非常に楽しみだったのですが、「挑発」を掛けてくるのは「後期印象派」のCinema Villageの更紗御嬢様。文体が微妙に変化し、どこでどう落とすのかが読めない『サトラレ』刺激的でした。

 

シネマ・サルベージのサルベージさまは、「バロック手法」で『Party7』の魅力を鮮やかに解析!バロック派の女王!帳場の山下さん、映画観てたら首が曲がっちゃいましたの山下御嬢様と同じく『スナッチ』を例に引いておられますが、これに関しては、サルベージさまのほうが解析が深いのには驚きました!

 

これだけでも凄いですが……お次は本命!あんの師と言うところが@編集子的ツボを直撃!(笑)『BROTHER』を例にとり北野童話の世界に迫ります!

 

さて……あんの師から様相が変わるのです。それは「哀しさ」……

 

ふろやnoのれんのゆえひさ御嬢様は、『顔』をミケランジェロの言葉を使いながら、大理石から切り出し見事な「顔」を作りました。「哀」と「願」が一つに溶け合った琵琶法師の語りの如き屈指の名文!

 

そして、「願」で言えば、過去への郷愁……漆黒のナゴミコージさまが流したのは涙ではなく、余りに生々しい「魂の血」でした……『ドラえもん』1979年放映版『おばあちゃんの思い出』

 

哀しさと板子一枚裏表……それは喜び……そしてそれが混在するのは「戀」八十歳の”女”が見せる灼熱の想い!音楽と舞ひに合せてブーゲンビリアの花が散る♪そうです!『ナビィの恋』を御書きになったのは、ラブゴーゴーのウサギ御嬢様

 

辛さを乗り越えたところの「路」とは……短文ながら『ユリイカ』への誘いを「象徴主義派」の極みと言うべき美文で綴ったのは、たまやん保存会のたまやんさま。

 

次は「新古典派」の登場です!おたべ's House Otabe's Houseのおたべ御嬢様は、バリバリの論理と知性を駆使し、今年最大の問題作『バトル・ロワイアル』を書き尽くし、深作映画史からの引用も豊富!しかも「社会派!」\(^0^)/ツボ!

 

最後の「トリ」を飾るのは夫馬 信一さまの『五条霊戦記』今回は従来の「狩野派」の技法+「官展派」的視点で迫ります。

如何でしたでしょうか?

「邦画に夢中!2」に行く(^^)/~

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