(塔)『TATARI』

ロサンゼルスの郊外で、かって精神を病む犯罪者を収容するバナカット精神
病院で行われていたのは、想像を絶する出来事だった。731部隊も顔負けの
人体実験を繰り返してきたバナカット博士(ジェフリー・コムズ様)と患者たちの
死によって、すべては闇に葬られたはずだった…

ところが……テーマ・パークの総帥、スティーブン・プライス(ジェフリー・ラッシ
ュ様)がここを買い入れ、妻エブリン(ファムケ・ヤンセン様)の誕生日を此処で
祝おうとしたことから惨劇の幕は切って落とされた……招待客の5人に秘めら
れたそれぞれの秘密とは……

ハイ……怖かったですねぇ……と故、淀川先生張りに切り出したが、これ……
怖くないのです。(爆)怖いというよりも楽しい感覚\(^0^)/こんなのが観たか
ったのよ……(感涙)と言うこちらの思いを汲み取るかの様に次々と繰り出され
る大仕掛け。

怖さを感じるのは、自分の場合、「出るか……どうなの??……ヒャッ……違
った……バン!」と言う感覚でして、出てしまえば、首が飛ぼうが(サスペリア2)、
目玉を串刺しにされようが(サンゲリア)、脳天ドリルで穴開けられようが(地獄
の門)一向に平気なんですね。(^^)×……(^^;;
で……この映画。その「出るか……出た!」が異常に早い(笑)その為に恐怖を
感じさせない仕組みになっているんです。

ホントに感心したのは、屋敷に招き寄せられた5人の秘密でして、これは納得。
でもなぁ……「アレ」で助かるとは、怨霊も「仁義」を弁えたものだ……と感心。(^^)
役者のほうも、粒揃いでして、これからの活躍が期待できそうな御方ばかり。一番
目を惹いたのが御屋敷の管理を担当していたワトソン役のクリス・カッテン様。
他にもピーター・ギャラガー様、テイ・ディグス様など……地味ながらも力のある
役者を揃えたのは『CUBE』以来のことでは無いか?と思っております。

演出もかなり正統的な描写でして、5人が車で向かうシーンなどは、「おおっ!」
と感心。『クリーチャー』のウィリアム・マローン様とのこと。かなり勉強された跡
がありますね。(^^)

そして、一番感動(?)したのが、これだけのアンモラルな映画を公開に廻した
製作者。ロバート・ゼメキスは監督としては、自分が一番嫌悪する御方ですが、
こと製作に廻ると『さまよえる魂たち』とか秀作、傑作を放っているんで、ポイント
はかなり高めです。人体実験のシーンなんかは、白黒にして肝心なところは見せ
ないけれども、「精神病院」での狂人外科医と言うところから懐かしいタブーの香り
プンプン。\(^0^)/尻尾の先までアンコがギッシリ詰まっている快作です\(^0^)/

最後の最後まで席を立たないようにね……(笑)

自称「カルト部屋御挨拶係」大倉 里司
(2000年7月31日 新宿東映パラス3にて鑑賞)

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