(鍵)『アイデンティティー』

ネバダ州最高裁判所の一室で、既に死刑判決の下った事件について再審理
が行われようとしている。再審理の切っ掛けとなったのは、警察が押収
しながらも敢えて無視し、裁判で提示されなかった連続殺人犯自身が綴っ
た一冊の日誌。裁判官、検察官、弁護士を交えて再審理の幕が上がった…。


そして、その同時刻の豪雨の夜、寂れた街道で交通事故が起こる。加害者
のエド(ジョン・キューザックさま)は、近隣のモーテルに救援を求める
が、豪雨で電話は不通。川に掛かっていた橋も流され、行く手を阻まれて
しまう。やむなくエドはモーテルに引き返し、天候の回復を待つ。モーテル
に集ったのは、同じように立ち往生した11名の男女。レベッカ・デモー
ネィ御嬢様演じた女優と運転手エド、アマンダ・ピート御嬢様演じる娼婦、
新婚夫婦、連続殺人犯の囚人とレイ・リオッタさま十八番の刑事…。互い
に見ず知らずの彼らは、止む無く一つ屋根のモーテルで一夜を過ごす羽目に。
やがてモーテルで、最初の犠牲者が出た……電話を掛けようと外に出ていた
女優。そして、その側には10番のルーム・キーが……。彼女が泊まって
いたのは8号室なのに何故……?そして、同時刻、監禁していた筈の連続
殺人犯が逃走した……恐れ慄く宿泊客。やがて、第二、第三の殺人が起こり
何故か死体の傍らにはルーム・キーが置かれていた。それも連番で……
一体何の為に?そして……彼らにはとある共通項があった……。

見立て殺人と言えば、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が
余りにも有名ですが、ルーム・キーを順番に……と言うところが見立て殺人
の韻を踏んでいる処。そして、何らかの事情で外部に出られないのもこの
パターンのお約束です。

最初にこの映画の存在を知ったのは、去年の年末に精神科のクリニックに
置いてあった「アエラ」でサイコ・サスペンス特集が組まれており、「編集
部推薦」と書かれてあった事でして……やっぱり覚えていたんですねぇ。
で……ビデオ店の下の方にあり、旧作の貸し出しランキング40番目位に
位置していたのもマニヤ心を擽った次第。

そんな訳で……連続殺人があって、ビックリするような一本の意図が組ま
れているって事は頭に入っていたんですが、これには驚いた!

「大改造!劇的ビフォー・アフター」のお決まりの台詞ですが…………



「なんということでしょう!」


なんですね……(^^ゞ
これ以上書けって言われてもねぇ……。うっかり書くと種明かしになって
しまいますが、一見何の脈絡も無い連続性で集められた11人に何の共通
項目があって、何が理由で殺されなければ為らなかったのか?
そして、冒頭に記した「再審審理」と、この連続殺人事件を結びつける一本
の糸とは……これが、まあ「なんということでしょう!」と叫んでしまった
程に整合性を見せるんですよ!!\(^o^)/

自分が語れるのは此処まで。あとは観て頂ければ何故言えないのかが判ります。
(朝一番でこんな凄いのを観ちゃったんで、ホントは書きたいんだけどね(^^;)

”自称”カルト部屋御挨拶係 大倉 里司
(2005年4月14日DVDにて鑑賞)

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