(冬)『フォーシーズンズ・オブ・ザ・ロー』

(注意)どうにも書きようが無いオムニバス映画の為、あらすじと変わりません

1960年のギリシャのキオス島。トロポターミ村で、一人の林業監視官が、
チューリップの花を摘んだ一人の少女を追いかけている内に謎の変死。村議会
一同は、後釜を探すべく奨励金まで出す始末。林業監視署は……4人の監視官
を派遣するが……彼等に待ち受けていた皮肉な運命とは??

ヴィヴァルディの名曲『四季』の音色に乗って登場は、「夏」のパートから……
これは、村から通うのが一番近い監視官(タキス・アゴリス様)が演じているの
ですが、ロバート・ミッチャム様風の叔父様タイプですねぇ。彼は非常に怖がり
でして、物音一つにも過敏に反応するタイプ……そして、イケナイ趣味がありま
してそれは「覗き見」なんです。

この「夏」の監視官が、不慮の死を遂げると……次いでは「秋」のパート……
次に村に通うのが近い監視官(ヤニス・ツポリオティス様)が演じているのは、
文字通りいかつい羅警タイプ……一番村人から忌み嫌われている存在。
道を歩くにしても注意が飛ぶのでは、好かれる訳はありません……「夏」の管
理官が懐かしく思える秋の空♪

「秋」の監視官もまた不慮の死を遂げ……次に赴任するのが一番の年上の「冬」
の監視官(ステリオス・マクリアス様)彼が四季を通しての監視官の中では一
番マトモそうに見えるのでして、村人も「ようやくマトモな人が来た\(^0^)/」
と喜んでいたんですが……村に只一軒だけある酒場に来た迄は良かった……
ですが、「カード」を見た瞬間堪え難い誘惑に負けてしまうんです。個人的には、
このパートが一番面白く観れました。カード賭博に手を出して、一人のプロに金
を巻き上げられる場面が良いんです……冬場なんで着ぐるみ手放すことはしない
までも、賭場に行く手段であるロバ迄賭けてしまうところが博打の怖さ……

ただ……彼の場合、「村人」には迷惑を掛けて居ないんで、死にはしません。
そして「春」麗らかに……一番の若手の監視官(アンゲロス・パンテラス様)
が赴任。が……このパートに不満アリ!

単に若い少女をたぶらかしているだけの気がするんですわ……それでメデタシ
メデタシ……では今迄は一体何だったのか?寓話だと言うことは判りますが……
これでは、一体何の為に178分と言う長尺を我慢してきたのかが見えてこな
いのです。

全部通して見ても、特に全部を押し通す一本の糸がある訳では無し……「冬」
のパートだけが唯一「面白い」と思っただけで……あとは寝はしなかったけれ
ども淡々と進んでいくため……正直言えば2時間で収まるよなぁ……がホンネ。

どうにも書きようが無い一本の為、エピソードを羅列した侭になってしまいま
した。m(__)m

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年10月31日 東京国際映画祭 シネマプリズムにて鑑賞 渋東シネタワー3)

BGM:ヴィヴァルディ作『四季』

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