皆様、98年も残すところ、あと二日になってしまいました。如何御過ごし
でいらっしゃいますでしょうか?大倉で御座います。
AIDS問題を軽妙に笑い飛ばしたゲイ・ムービー『ジェフリー』の脚本家
であるポール・ラドニック様の最新作である『イン&アウト』を昨日鑑賞
致しました。
非常に観るひとを選ぶ映画ですね………。真面目なストレートの方は
観ない方が賢明かと存じます。m(__)m
と云うのは………この映画の目的は、「自虐的とも言える笑い」なんで
すよね。(笑)
登場人物全てが、本当に無神経で、後先のことを考えていませんし、
結婚式のシーンでも、何も此処まで………と思いましたもの。(涙)
♂♂♂♂♂♂♂♂久々の18禁モード♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂
いやあ、実にゲイの生理と云うか………完璧なステロタイプですよね。(笑)
バーブラ・ストライサンドの『ファニー・レディ』を300回見せられたとか、
ベッド・ミドラーの『フォーエバー・フレンズ』のビデオがさり気な〜く出てき
たり。これじゃあ………別れた最初の彼の趣味じゃん(笑)×(痛)
全員が全員そうとは限らないんですが、実にファンが多いんですね。(^^;;
ゲイ映画としては、今迄散々とありましたが………大概が、まあ、所謂
「悲劇」なんですが(これも良く考えれば散々な話なんですけど)そうした
痛みを今更描いたからってどうするんだねぇ………(-_-)っていうラドニッ
ク様の笑い声が聞こえてきそうなんですよ。
一番笑えるのが、アカデミー賞の授賞式の場面。ゲイに人気のあるウーピ
ー・ゴールドバーグ様とか、グレン・クローズ様を登場させて、しかも、インタ
ビュアーが髭を剃ったトム・セレックって言うのが良い。(*^^*)ポッ
しかも………「ホモに生まれて」と云う劇中劇の中では、トム・クルーズの
『7月4日に生まれて』をある意味でパロっておりますし、星条旗が翻る
ところでは………ホント椅子から転げ落ちる位笑わせて頂きました。(毒)
ただ、最大の欠点もここにありまして、何故授賞式の席でハワード(ケヴィン
・クライン)がゲイであることを暴露しなくては為らないのか?(アウティング
と云いますが)その理由がまるで明示されていないのが致命傷です。
それは、結婚式の場面でも同じで、何で選りにもよって、結婚式の席で
カミング・アウトしなければならないんだ?(-_-メ)
と半分呆れたのは事実……もう少し、上手く展開できなかったのかなぁ?
と思ったのですよ。
その後に「トラウマ告白合戦」があって、その為の伏線ですし、それをしない
とエミリー(ジョーン・キューザック)の破天荒さが出てこないって言うのが
あるんですが………。ここは不愉快に感じた人が多いんじゃ無いのかなぁ。
と云う訳で………実にギリギリの所まで持ってきたんですが、その一線を
踏み外している個所がかなりあって、映画としては破綻しております。
そうした毒気を何とかしてフォローしているのが、ケビン・クラインの熱演。
「舞ひ」のシーンでは、ああ、この振付け良いよなぁ……と真似しようかな
と思ったもの。
♂♂♂♂♂♂♂♂久々の18禁モード♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂♂
個人的には好きなんですが、決して人に薦められる出来ではないですね。
大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)
BGM:Village People『Macho Man』(笑)
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