(狂)『キング・コング』

1933年、大恐慌時代のアメリカのニューヨーク。売れない
女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ御嬢様)は、芝居小屋が
突然閉鎖になり路頭に迷う。切羽つまった彼女は露天商のリン
ゴを盗むが店主に見つかってしまう。そんなアンを救ったの
は、映画作家を名乗るカール・デナム(ジャック・ブラック
さま)だった。実は映画会社から見放された身でありましたが、
舌先3寸で彼女と脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン
・ブロディさま)を巻き込み秘策を練っていた……。それは、
冒険活劇を撮るため、地図にものらない孤島「髑髏島」を訪れ
ることだった。そして船はひょんなことから「髑髏島」に漂着
してしまう……。

文句の付けようが無い程研ぎ澄まされた脚本。そして配役……
3時間6分と言う超長尺の映画を完成させたものだと感心は
します。でも……観ていて正直言って胃がもたれたのも事実。

そうした訳で実に書くのが難しいんですよ……

誉める箇所は山ほどあるんです。個人的には「愛」の物語では
なくて「狂気」の物語だと思っているんです。

この映画の陰の主役は、映画監督のカール・デナムなんですが、
一本の映画を撮る為の執念は誠に怖ろしいものでして、ドリス
コルがニューヨークに戻った時に語った一言「彼は愛する物を
破壊しつくす」に端的に表されているんですねぇ。

カール・デナムが抱える野心と言うか……業ですかねぇ。それが
ジャック・ブラックさまが演じることにより、一層親近感があり
その反面、底知れぬ「闇」を照射している様に自分は感じたの
です。

一方のヒロインでいらっしゃるナオミ・ワッツ御嬢様なんですが、
こんなに美しい女優だったのか?!と思える程に光輝いておりま
す。彼女抜きにしては、到底この映画を語る事は出来ないでしょ
うし……30年代の衣装が良く似合っているんです。
そして……コングとのニューヨークでの再会シーンは、映画史に
名を残すことになるであろう幻想的で切ないシーンとなりました。

実は「胃にもたれる」と書いたのは、中盤の髑髏島での描写が
見せ場十分過ぎて……ああ、またかぁ……とウンザリしてきた
のと、クライマックスのエンパイアー・ステートビルでの死闘
なんですが……幾らCG合成とは判っていても高い所は苦手……
(((キ゚Д゚)))) ガクガクブルブル

皮肉な事なんですが、この2つの「見せ場」が、言いたい事は
判ったから早いところ終わってくれないかなぁ……と思い続けて
いたんです。

個人的には2時間20分で、中盤の髑髏島のシーンを圧縮して
くれれば、こうも曖昧な感想に為らずに済んだんですが……(--;)

最後に申し上げますが、これは映画に問題があるんでは無く、
自分自身の許容量の上限を遥かに超えた単位での情報が詰まって
いたからなんです。映画用の消化器系に自信のある方には十二分
にお薦めできる傑作だと思っています。

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2005年12月24日 ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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