(癒)『光の旅人〜K−PAX』

ここは初夏の紐育。グランド・セントラル駅が不思議な光に包まれた日に、
雑踏のなかに黒いサングラスをかけた男が現れた。自分を地球から1000光年
離れたKーパックス星人だと主張する彼は、プロート(ケビン・スペイシーさま)
と名乗っていた………
病院の精神科へ送られ、そこでマーク・パウエル医師(ジェフ・ブリッジスさま)
と運命の出会いを果たす。妄想とは思えない的確さで宇宙の謎を語るプロート
と、そんな彼の真実を見極めようとするマーク。ふたりの間にはいつしか医者
と患者の立場を超えた絆が芽生えていく。しかし、そこには「とある陥穽」が
待ちうけていたのでした………

『鳩の翼』のイアン・ソフトリー監督の新作と聞いて、何でこの人がこの作品を?
と思ったのが観る前の最初の疑問でして………『鳩の翼』は、究極の「毒」と
「悪意」と「哀しみ」が込められて、しかも冷酷にそれを見続ける視点が光った
「恋愛地獄絵巻」の一巻でしたが、この映画予告編だけでは、よくありそうな
甘ったるい「ハート・ウォーミング・コメディ」だとばかり思っていたんですよ。

ところが………最後の最後迄予断を許さない展開にドキドキし、最後の最後には
「こうなるしか無かった」と呟きながら劇場を後にした程の「苦悩」と「哀しみ」
そしてそれを経たあとでの「真の癒し」があったんですねぇ………\(^0^)/

緻密に「一点」だけを考えて作られた映画です。その「一点」を明かしてしまうと
重大なねた明かしになってしまうのですが………最近、この手の映画が増えてきた
気がします。

監督名も含めて、重大な伏線(笑)でして、これは嬉しい驚き!!!!!!!!!

最後の最後で「人間」を信じていたい………その想いが痛切に伝わってくる嬉しい
作品でありました。(涙)

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2002年4月28日 日劇3にて観賞)

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