(爆)『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌う ケツだけ爆弾』

沖縄旅行中の野原一家。ふとしたことからシロのお尻に
謎の宇宙人「ケツだけ星人」が誤って地球に落とした爆
弾がくっついてしまった! 宇宙監視センターUNTI(Un
der Nature Team Inspection・通称ウンツィ)は、
爆弾の回収に動き出す。のほほんとカスカベに帰った
野原一家だが、「UNTI」からシロにくっついた物が地球
をまるごと吹き飛ばす破壊力を持った爆弾である事、
シロから絶対に取り外すことが出来ないことを知らさ
れるのだが……。

栄光を彩った原恵一王朝から水島努体制へ、そして時代
は変わり、ムトウユージ体制になってから3作目ですが、
前2作である『クレヨンしんちゃん〜伝説を呼ぶブリブ
リ3分ポッキリ大進撃』と『クレヨンしんちゃん〜伝説
をよぶ 踊れ!アミーゴ!』とお世辞にも傑作とは言え
ない2作品が出てしまって、遂にこのシリーズも御子様
向けのアニメに成り下がったかなぁ……と嘆いていたら、
今回の作品では、原恵一王朝の絶頂期と迄は行かないけ
れども、そこそこの水準にまで建て直しを図っています。

今回の作品で物語の組み方に破綻が無く、安心して観て
居られるのは作り手側が徹頭徹尾「ミュージカル」を作
りたい!と言う一念で動いているからに他為りません。
今回、シロにくっついた爆弾を狙っているのは国家権力
である「UNTI」だけでは無く、「ひなぎく歌劇団」と言
う宝塚歌劇団をパロディ化した劇団が出てきて、そのリ
ーダーであるお駒婦人と言うキャラが炸裂しております。
ストーリー構成上は別に「ひなぎく歌劇団」は無くても
良いんですが、どうしても入れたかったんでしょうねぇ。
超有名なミュージカル映画の「あの場面」も登場させる
念の入れ方!
前回の駄作である『クレヨンしんちゃん〜伝説をよぶ 
踊れ!アミーゴ!』では、ホラー映画の部分と「舞ひ」
の部分が乖離してしまって、終盤になると肝心要の話が
何処かに飛んでしまう酷さでしたが、今回は目的がハッ
キリしているんで話の展開がスムーズに行った事も大き
いのでしょう。

で……『クレしん』なのですが、傑作を作ったあと監督
が交代すると言う妙なジンクスがあるので、ムトウユージ
体制もこれで御終いかなぁ……(^^;

最後に一言。今回はシロを主役にして正解でした。
橋の下のシーンでは、鬼の眼にも涙……(;;)

初代「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2007年4月21日ワーナーマイカルシネマズ市川妙典にて鑑賞)

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