(夏)『ライダウン・ウィズ・ドッグス』

アップリンク社のことを貶めるわけではないですが、「強烈な個性」を持つ配
給会社だってことは良く存じております。御陰様で本日観た『ライダウン・ウ
ィズ・ドッグス』のビデオも観れた訳ですし……(^^ゞ

ビデオパッケージが、男の写真なんですよ(笑)………背表紙のところでおおっ!
\(^0^)/……スタタタ……(^^ゞてな感じですねぇ。パッケージごとに借り出す方
式のビデオ屋さんだったら借りるのに勇気要りますよ、これ(笑)

何と言っても驚いたのが、バーンと出る「松竹富士」のマーク。これから見れな
くなるのが少々寂しくなりますが、それはそれ、これはこれ。

と………先延ばしにしているのは、話しが無い映画なんですね。実にリアル。
監督・脚本・そして主演をこなしているのがウォリー・ホワイト様。ジム・キ
ャリーをちょっと毛深くした感じの中々のナイスガイ。その彼の半自伝的な映
画な様です。

普通のゲイムービーとなると、やっぱり「一般受け」を狙って真に愛する恋人
が居て云々と言う展開になるのが普通ですが、これはゲイ向けのゲイムービー
面倒くさいことはサッサと省いてとっととヤリまくる(お下品)展開なんです
が、その為に逆に良く判るんですね。

NYからトミー(ウォーリー・ホワイト様)が、一夏のアバンチュールを求め
てやってきたのが、ゲイタウンで名高いマサチューセッツ州プロビンスタウン。
ここでハウス・ボーイとして金を稼いで、男と寝て……と甘い幻想を持ってい
たが、時、既に遅くお仲間によって良い条件のところは取られてしまっていた。
何とかバーガーショップの店員の職は見つけ、トミーと言うブラジル出身のマ
ッチョマンとねんごろに為れたのですが、セックスは良いのですが、人格がお
下劣そのもの。人から金をたかるわ、仕事は見つけようとしないは、キスをし
てくれないわ……良い加減ウンザリしていた頃にベンと言う男が現れたのです
が……と言う展開。これで物語の90パーセントは説明出来ております。

ただ、自主映画と言うことを逆手に取りながらも、実に構成が巧みですし、主
人公のトミーと言う男の持っている、ちょっとした寂しさと、寝るのも好きだ
けど出来れば本当の男と巡り合いたいと言う願望が良く出ているんですね。
ゲイの世界でも「夫婦者」(つまり、一途に愛して長続きさせているカップル)と
そうでない「遊び人」(行きずりの男と寝る者)が居て、ぼくは後者の方なん
ですが出来れば一人の人と長く付き合いたいと思っているのですが……「お互
いに最低の男」だと思っているんで亀裂が入るんですよね。
寝るのは簡単ですが、付き合うのが難しいこの世界を此処までリアルに、軽妙
に描いた作品は他には存じません。

しかし……出てくる男の90パーセントが良い!確かに住みたくなりますよ。(^^)
で……現実はどうなんでしょうか?(謎)

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年1月20日 ビデオにて鑑賞)

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