(歴)『史上最大の作戦』

皆様、御無沙汰しておりました。大倉です。

いよいよ26日から『プライベート・ライアン』の一般公開が始まるん
ですが、その「予習」として『史上最大の作戦』を鑑賞致しました。(^^ゞ

コーネリアス・ライアンの原作も未読ですし、僕は「軍事関連」には、
とことん疎いのですが、(政略〜陰謀は好きなんですが)この映画を
ビデオにて初鑑賞して、その凄さに気圧されてしまいました。

いやぁ〜〜実に「歴史の匂い」が漂っております。(最大限の誉め言葉)

一方的な連合軍側からのプロパガンダ映画と思いきや、実に丹念に
ドイツ軍側の動きも綿密に描かれており感心しました。

ただ、戦闘シーンでは、連合軍からの視点ですし、地雷原のシーンも
省かれていたのが残念と言えば残念ですが………。

一番凄いやと思ったのが、僕のテレビ・モニターが14インチしか無い
にも係わらず、画面の広がりぶりを感じ取れる事です。

本当に映画館の大スクリーンで観れたら、こんなものでは収まらない
だろうなと言う、空撮と俯瞰に溢れております。

出演陣も超豪華キャスト、余りに多すぎて誰が誰だか分からないと言
う、『遠すぎた橋』状態(笑)

辛うじて確認できたのが、ロバート・ミッチャム様(実はファンなのです)
ジョン・ウェイン(定番ですねぇ)、ヘンリー・フォンダ(ほんの端役だった
気が………(^^ゞ)

観ながら色々なことを考えてしまったんですね………。

戦場に行く際は、誰も彼も若かったし、この映画出演時若くても、もう
物故された方も多数。

レジスタンスのヒロインの彼女は、戦争後普通の生活を送れたのだろ
うか………?とか。

メリル・ストリープの映画に『プレンティ』と言う作品がありまして、この
作品は、戦時中レジスタンスだったスーザンと言う女性が、その興奮
が覚めやらぬ侭戦後を迎えてしまい。日常生活に「怠惰」を感じてしま
うと言う映画だったからなのです。
(戦争後の離婚率が急上昇したのは、これにも一因があるとされてお
ります)

映画の本編に戻すと、戦地に行く時の艦上で、博打に昂じる青年が
おりますが、2500ドル勝ってしまった後、前の戦闘の時でも500ドル
勝ってしまってツキを無くしてしまったと言う台詞があり、慌てて負けに
行くと言う場面で、縁起を担ぐのは万国共通だなぁと思ったり。

「戦争中結婚した妻に男が出来たんだ………」と言う愚痴を聞いて
いたのが見ず知らずの「他人」だったりとか。

何と言っても悲惨なのが、落下傘部隊の一人の隊員が、井戸の中に
落ちてしまう………(涙)流石に、これは泣かせて頂きました。

最後に呟く台詞………

「俺は動けず、彼は死んで、そしてお前ははぐれた………」
「どっちが勝ったんだろう………?」

最後の台詞は二重の意味を持たせてあり、思わず上手いなぁと感じ
入ってしまったのでした。

ただ、今迄、終戦後のノルマンデイの地雷撤去を扱った映画を見た
ことが無いのは残念ですが………。

(連合軍は、ドイツ軍捕虜を使って、ノルマンディの地雷撤去をさせ
た。その為1500人以上の死者を出した)

仕方無いと言えば仕方無いんですが、何ともやりきれない気持ちに
なります。

「大河ロマンを愛する会」 大倉 里司(HCD05016@nifty-serve.or.jp)

BGM:ベートヴェン作 交響曲第五番 『運命』第一章

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