(怒)『アナとオットー』

自分の場合ですが………ビデオで観て即座に感想文を書くとは、極めて稀なケ
ースでして。それも良かったから絶賛評でなく、久々に不愉快極まり無い醜悪
な映画を観たことに因って鬱憤ばらしに書くのは珍しいことです。

因って………『アナとオットー』が御好きな方は、断じてこの下を読んではイ
ケマセン。

一応、御義理程度に映画の紹介でもしておきましょう!(--;)

アナとオットーの出会いは8歳のとき。オットーの紙飛行機をきっかけにアナの
母親とオットーの父親が出会い、二人は一つ屋根の下に暮らすことに。ところ
が、オットーが実母を棄てたことの精神的ショックによって、オットーの母が
死去。これから歯車が狂い始め、二人はすれ違いの日々を送ることに………が、
ある切っ掛けから北極圏で二人は再会しそうになるが……









(ホントに読むの????此れほどまでに運命をバカにした映画はないですよ)











(覚悟は出来てますか?(--メ)








 

 

 

 


 


技法としては、ほぼ完璧な出来なんです。アナとオットーの二人の視点から綴
られるモノローグなり、心象光景は評価の対象なんですが、ハッキリ言えば、
自分はこの監督から人間の「心」を感じることが出来ませんでした。『黒い家』
風に言えば、「この人間には心が無い」でしょうか……全ての人物が「美形」
のようですが、それは単に着飾ったドールハウスの人形が動いて、喋っている
だけに感じられたのですわ。単に操られているだけなんで、俳優さんに罪を被
せるつもりは無いんですよ。この映画を作ったことにより、犯罪を犯した訳で
もありません。ただ……自分に取っては地獄の苦しみ。一重に108分の時間
を過ごしたのは、ただ単に最後迄みて罵倒してやろうと思ったから耐えられた
んです。(断言)

全ての人間関係が「絵に描いた餅」……これは餅に失礼ですか…折角高い技法
がありながら、ただ単にそれを見せびらかしているだけに感じられたんですね。
冒頭で……嫌な予感がしたんです。でも……何とかなるだろうと思った自分が
馬鹿でした。何の為のゲルニカ空爆シーンなのか?この程度で処理されたので
は、墓の下でピカソが泣いていますよ。

まあ………最後のシーンで、二人が再会されたのならば、まだ評価してあげて
も、良い気がするんですが……何ですか?あれは……何の為に二人が会って、
北極圏迄いく必要がどこにある!単に白夜を映したかったからじゃないの?

中でも許し難いのは、二人の少年少女を使って、一見「大河」の如く見せ掛け、
しかも「北極圏」なり「飛行機」を使ったことなんですわ。あくまで個人的怨
念なんですが……自分に取っての生涯のベスト10入りのヴィンセント・ウォ
ード監督作品『心の地図』を重ね合せていたのですが……(激怒)

まあ……期待したほうが馬鹿でしたわ。もう、このフリオ・メデムの映画は一本
たりとも観たくありません。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2001年1月7日 ビデオにて罵倒鑑賞)

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