(恋)『マドラスカレッジ大通り』

完成度から言えば、印度大娯楽映画の最高峰は、『DDLJ』、『ムトゥ〜踊
るマハラジャ』、『カランとアルジュン』、『ボビー』辺りに落ち着くと思う
のですが、本日観た、『マドラスカレッジ大通り』は、完成度云々と言う次元
を遥かに超えた「観たあと誰かと話さざるを得ない」究極の逸品だったのです
ねぇ……。

バチャパス大学に通うカールティック(ヴィニット様)は徹夜で詩を書いてい
たが、まだ眠り続けたい朝なのに、家賃の催促に来た大家に起されてしまう。
一方、ライオラ大学に通うアルン(アバス様)は、御坊ちゃんで、しかもかな
りのハンサム君………この二つの大学は女生徒の取り合いで年中対立していた
が、ふとした切っ掛けで喧嘩が起き………カールティックはアルンに一命を助
けられる。そして、両校のサッカー試合で、一種の恩返しとしてカールティック
はアルンの所属するライオラ大学に優勝を譲る………。そうこうしている内に
無二の親友となった二人は、一人の美女ディヴィア(タブー御嬢様)に別々に
恋してしまう。だが、二人とも同じ女性のことを愛しているとは夢にも思って
いなかった………波乱に満ちた恋と友情の行方や如何に?

と……書くと、そんな「普通」の話しでしょ?と一笑に付されるかも知れませ
んが、それに付随した描写がハンパじゃないんですよ(笑)×(驚愕)

二つの学生間の「喧嘩」と書いたのですが、実際は「暴動」レベル(^^ゞ
高速道路の高架の上で車がビュンビュン通っているところで、殴り合ったり、
追跡シーンを行っているものですから、一歩間違えれば確実に死人が出ています。

初めて書くことですが、アクション映画の「表ベスト」は『ダイ・ハード』だ
と思っておりますが、「裏ベスト」がありまして、それは中国&香港合作の
『天山回廊』なんですねぇ。ローテク&人海戦術故のCG無しの大迫力(^^ゞ

その『天山回廊』を凌ぐアクションシーンがてんこ盛り\(^0^)/\(^0^)/

MTV張りの映像も、印度大娯楽映画では、初めて御目に掛かりましたし、し
かも重要なのがこの映画実は「隠れゲイ映画」なのでは無いか?と思ったので
すねぇ………と言うのは、ヒロインのディヴィア以外に美人に映している女性
が誰一人居ないのと……その美しさの描写が「可愛い女」ではなく「魔性を含
んだクール・ビューティ」なのですよ。オマケに花の描写がとても繊細。

そして、男が良く撮れているんですね……ハンサムなアルンは、プールのシーン
で黒のパンツを履かせているし、胸毛もあって程よい甘さ。一方、カールティック
の方は、最初は風采が上がらない感じですが、段々と魅力的に描いていくのですね。
そして、男同士で胸に頭を乗せて甘えている感じのシーンとか、後ろから抱き付い
ているシーンが随所に挿入。(^o^)

後半では、スリラー的要素も随所に織り交ぜて、何と!『コーマ』のパクリ迄出
てくるのには、ホラー映画に対しての「愛」全開\(^0^)/\(^0^)/

暴風雨の際に二人をゲストハウスに呼んで、決着をつける下りなどは、ヒッチ
コックの『レベッカ』やラージ・カプール師匠の処女作『火』に繋がるゴシック
浪漫の匂いプンプン\(^0^)/\(^0^)/\(^0^)/\(^0^)/

これを日本に輸入したのが、鈴木則子様と言う女性の方らしいのですが、良くぞ
日本に持ってきて下さったm(__)mm(__)mm(__)mm(__)m←感謝

個人的大偏愛の一本ですね。まだまだ世界は広いなぁ………(幸福)

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(12月22日 キネカ大森にて鑑賞)

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