(滅)『マン・オン・ザ・ムーン』

 

【重大警告】もし、『マン・オン・ザ・ムーン』が未見&御好きでしたら、断
じてこの先は読まないで下さい。今年に入って最も立腹した映画なもので、罵
詈雑言の限りを尽くしており……観てから20日以上経ちますが、怒りの炎は
消えることはありませんでした。












この映画『マン・オン・ザ・ムーン』は、35歳でこの世を去ったアメリカの伝
説の”天才”コメディアン”アンディ・カフマン”の生涯にまつわる物語であ
る……





 


と書くと思ったら大間違い……”天災”の間違いじゃないの???

こんなものを「芸」と思っているなんて……自分にはカンペキに理解不能状態。
これで……今、なお且つ16年過ぎても回顧映画が出来る位ですから……実際
の彼は、魅力的だったのでしょうが……少なくても画面を見ている限りでは、
彼の性格が「ごく普通」で何の魅力も無いんですね……2時間が20時間にす
ら感じた苦行の日々。(涙)

ジム・キャリー様自身を悪く言うつもりは無いし、ホントにキャストは豪華。
でもそれがここまで悲惨な状態だと……もはや打つ手無し。元凶はミロス・
フォアマンにあり……と言いきりましょう。どーしよーも無い偽善の腐臭漂う
愚作『ラリー・フリント』よりは少しはマシなんだけど……『アマデウス』が
最後の傑作でしたねぇ。これでヤキが廻ってしまったのは、言いたくないけ
ど……そう。

この映画の場合、少なくても「ショー・ビジネス」の世界なんで、少しは彼も
近寄って撮っているのは判るんですが……なんでしょうねぇ。

「知っているつもり」では無いですが、これ……知らない人が観て、ホントに
面白いの?????知って居ない人にも判るように作っているようには感じら
れないんですわ……(--;)

「新しい芸?」……これが「芸?」はあっ……???

現実と虚構をごっちゃにするのは良いんですが……その際に忘れては為らない
ルールは、「観客を楽しませること」……そのイロハのイも判っていないよう
で、良くボードヴィリアンの緒先輩を軽視できますねぇ……(怒)

「芸人」って言うのは、親が死んでも舞台では客を笑わせなくては為らない!!
また「観客」のほうも、それを知った上で笑うのがまことの観客!一例を挙げ
ると、桂 あやめ様という上方新作落語の旗手が居られますが、彼女の場合、95
年の阪神大震災で御母上を亡くされているんです………で、独演会をしたときも
観客はそれを知っている。で……彼女は高座の上から開口一番「被災者Aの桂あ
やめです♪」この位のことをして「芸人」なんですよ。

涙の陰に笑いあり……笑いの陰に汗と涙あり……自分は古風な人間なんで、誰が
どう言おうが、これを変えるつもりはありませんし、もし、アンディの「芸」が
ああでしたら、即座にテレビを消しております。笑うのは……勝手にしてと言う
感じですね。

自分に執りましては、話題にするのもこれで最後にしたい位の忌むべきもの。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司

(2000年6月14日ワーナーマイカルシネマ市川妙典スクリーン6にて苦行)

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