(嘘)『マトリックス』

世紀末を彩る一見壮大そうに見えて、実に空虚な「狸御殿」………。
ぼくには、まるで必要の無い映画………これに尽きる。

幾つか観るべきシーンはあるのですが、喩えて言えば、狐不動産に連れられて
良い物件の案内をされて、手付金も払い、登記完了………やれやれと引っ越し
たのは良かったのですが………いざ暮らしてみると、水漏れはするわ………性
質の悪い鼠が電話線を齧るわ………ととてもじゃないけど暮らせない。

「不良物件だ」と怒鳴りこもうとしたが………狐不動産は有無消散(涙)

建築士を頼んで、建て付けを調べてもらったところ、地盤が緩い沼地を埋め立
てた為、折角の檜柱が地中に埋もれて腐っていると言う塩梅………。

その土台となるべき基礎工事が行われていない為、あちこちで破綻を来たし、
それを塗り固めようとして漆喰で埋めても埋めても経費の無駄。
しょうがないので、CGで誤魔化して、住んでいた住人は売り逃げする事に致
しました………オシマイオシマイ。

随分と冷淡な感想だと言われるであろうが、怒りもしない代わりにただ呆れ、
退屈しただけなのですよ。

『バウンド』の時は、こじんまりとしながらも、実に精巧な設計をしていたの
ですが………テーマが違うことは認めても、全然ぼくにとってどうでも良い
テーマとまるで薄っぺらいキャラクター(誰に感情移入しろと云うのでしょう?)

デジタルロックのBGMに合わせて、目の前を流れる豪華なイカ寿司。
でも、蓋が付いているんですよねぇ………どうやって開ければ良いの?
それに、ぼくは「仮想現実」なイカよりも、「シンプル」なイワシの方が好き
だなぁ………。勘定が揉めて殺人事件が起きれば言うこと無し\(^0^)/

だからどうでも良いんです………悪しからず。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(9月12日 東劇にて観賞)

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