(猫)『ミート・ザ・ペアレンツ』

某調査会社の招待で「簡単な感想を聞かせて下さい」と乗せられて観た本作。
良く新聞広告に「まあ面白い物語〜」(36歳・会社員)とあるのはこの事か
なぁと書かれるのかなぁ(^^ゞと思ったりして。

看護士であるグレッグ・フォッカー(ベン・ステイラー様)は、保育園の保母
をしているパム(テリー・ポロ御嬢様)と交際期間10ヶ月を過ぎて、そろそ
ろ結婚も考えている身。彼女の助言で、先ず最初に口煩い父親ジャック(ロバ
ート・デ・ニーロ御大)の説得をしてから、結婚をすべきだ……とのアドヴァ
イスを受けシカゴから遠路はるばる彼女の実家に向かうが……グレッグが良か
れと思った仕掛けは次から次へと裏目に出るのでありました。

話自体は良くあるラブ・コメディなんですよ。ただ……面白いなぁと思ったの
が、デ・ニーロ演じた父親の職業設定と………アッパー・ミドルとロウアー・
クラスの差かなぁと思ったのですね。

パムの妹は、医者と結婚の予定なんで、姉のパムと結婚する予定の「看護士」
のグレッグは肩身が狭いんですね………これ、かなり良く判る感情でして、自
分が酷く惨めに思える瞬間なんです。そこのところが、感情移入しやすかった
ですね………例え、相手が気にしてなくても、何らかの点で優れている友人や
ら家系等を示されると居心地が悪いと言うか………。

それらの要素を含めて、まず良く出来たラブ・コメディでしょう。
ベン・スティラー様も『メリーに首ったけ』から、何だかこうした役どころが
多いなぁ。デ・ニーロ御大の設定が……ちょっと今迄のイメージを生かしなが
ら、先ずは無難にこなしておられます。

この映画での見所は、室内に置かれた伊万里の小壷でしょう………3つ出てく
るのですが、1つはレプリカなのですが………あとの2つは本物くさいですね。
それらも含めて調度品の趣味が素晴らしい!

肩の力を抜いて、デート・ムービーに誘うには、押えるところは押さえている
んで、ネコ好きの彼女&彼と観るには良いのでは無いでしょうか……あと、こ
の映画の中にヒマラヤン種のネコが出てきますが……「ギャラ」を含めて一番
高額だったのは、「御ねこ様」だったかも知れません。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年12月2日 銀座ガスホールにて鑑賞)

BGM:Basement Jaxx『Remedy』

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