(恥)『ムルデカ〜17805』

余りにも凄くて………観た端から内容がすっ飛んでいるので、この映画(?)
の感想だけは早急に挙げておくことにします。

島崎中尉(山田純大さま)が所属する南方戦線侵攻部隊は、和蘭領ジャワ島に
上陸、和蘭軍を無条件降伏させ島を侵略。彼の発案で「八鉱一宇」の精神その
ままにインドネシア青年を対象に軍事教練&歴史教育を行なう「青年道場」なる
機関を設立。「陸軍中野学校」で教わった薫陶を伝授するためでありました。
やがて、日本が敗北すると……独立運動の為に生徒達が日本軍が保有していた
武器の引き渡しを要求。何故かと言えば、英・和が再びインドネシアを占領下
に置こうと画策していたからでありました。
島崎中尉は、しばらく悩んでおりましたが、戦友の宮田中尉(保坂尚輝さま)
は拷問の末戦犯として処刑され、同様に監禁されていた島崎中尉も残り僅かの
命………そこにあらわれたのは、かつての「青年道場」の教え子だった………。

罵詈雑言を通り越した脱力モード

 

 

 

 

 

 


ああっ………書いているだけでアホらしい。

 

和蘭によるインドネシア支配も問題ですが、それにしても自国の歴史を占領国
日本人の教官が教えるって………ひょっとして皮肉?(笑)
観ている端から、怒ると言う以前の問題でして、『プライド』は何だかんだと
言っても思想云々を抜きにしてしまえば「映画」としては、至極真っ当なもの
なんです。今回は、「映画」以前の問題。(呆)
良くもまあ………こんな脚本と演出で東宝も劇場を貸す気になったものです。
主役の山田純大さまも、映画の芝居と舞台の芝居の区別がまるで出来ていない。
ただ、大声を張り上げれば良いってものじゃぁ無いでしょうに………(--;)
そして、一番の手抜きだなぁ……と思ったのは、和蘭軍の本部での描写。
暗がりでも顔の判別は付くんだし……和蘭軍の兵士には、現地のエキストラの
方もいらっしゃったようですねぇ。随分と親和蘭的じゃぁありませんか?(笑)

そして……オープニングの影絵の描写は良いのですが、あの醜悪な字幕で総て
台無し。何一つ取っても「良い」と思える箇所が皆無なんですねぇ……。
去年は、日蘭友好400周年記念として「東京国立博物館」にて、オランダ・
ロイヤル・コレクションの展示があったのですが……「国威昂揚映画」として
製作された割には、全然目配りが利いていない様で残念ですねぇ。

この映画(?)の和蘭士官の扱いは、「SPR」における独逸軍の扱いよりも
酷い……サッサとフィルムを焼却したほうが、ずっと「国益」に繋がると感じた
のは自分だけでしょうか?

現地のインドネシアの方々、実際に残って戦われた日本軍の兵士の方々、和蘭、
英国軍の方々に対しても失礼極まりない醜悪な作品です。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2001年6月1日 ワーナーマイカルシネマズ市川妙典スクリーン8にて苦行)

「ま」行で、はじまる映画の感想にもどる

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送