(浅)『モンディアリート』

南仏の小さな町のガソリンスタンドで働いているが、退屈な毎日を送っている
ジョルジュ(ムサ・マースクリ様)。その店にアブトゥと名乗るうざったい少
年(アントワーヌ・モリーニ君)がやってきて、サッカー・ボールを欲しがっ
ていた。彼は生意気にもサッカーのワールド・カップを見に行きたいとほざい
ている(--メ)……だが、アブトゥのもたらした災厄はそれだけでは無かった……
余りの鬱陶しさにサッカー・ボールを渡し、厄介払いをしようとしたジョルジ
ュだったが……店主に見つかり、大喧嘩……二人は仕方なくマルセイユの町に
と向かうのだったが……実は、ジョルジュにはもう一つの顔があり……昔々、
アフメッドと言うプロのサッカー選手でして、とある事件を契機にチームを追
い出されてしまっていたのだ……。旅の途中で二人は、とても素晴らしい人々
と出会う……一人は、若くて美しい娘ルイーザ(エマ・ドゥ・コーヌ御嬢様)
そして、もう一人は謎のロシア人の行商人オレグ(アントン・クズネゾフ様)
そんな旅の終わりに彼等が見つけた大切なものとは?


と……粗筋をザッと書いて参りましたが、ガキがうざったそうな割には、面白
そうでしょう……観る前迄は相当に期待していたんですよん♪♪\(^0^)/



じゃないのよ……(--;)

 

良い子の皆様は読んではイケナイ……炸裂する罵詈雑言モウド




いやぁ……参ったわぁ。ガキがうざったいし……似合っていない金髪に染めて
全然可愛くないし、ジョルジュを演じたムサ・マースクリ様(共同脚本も担当)
がロンゲなんです。(--;)(--;)(--;)これでしたら、まあ個人の趣味云々で我慢
出来ましょうが………主演男優賞迄取ったから罵倒するのにも気楽でいいや♪
ホント……脚本が単に思い付きとノリだけで「オトモダチ路線」で突き進んで
いるんですよ。それに我慢なら無いのは、一方的な被害者感覚……
この映画の題名ともなった「モンディアリート」とは、濱(と……言ってもマ
イアミ濱では無い(寒)で行われたビーチ・サッカーなんですが、これで優勝
すればマルセイユのワールド・カップにペアで御招待♪と言う特典付き。です
が……審判が、どうも白色人種ばかりを優遇するということでジョルジュが切
れるんですね。確かに巴里は……中東、アフリカからの留学生、出稼ぎの玄関
でして……そうした街区があるのも存じております。差別を受けることも多い
でしょうが……それをここまで露骨に出すのは如何なものか……南米から来た
移民の方も含めて極めて底が浅い描き込みとしか思えないんです。

徒然なるエピソードの数々も、ごくありふれていて凡庸。唯一の花であるエマ・
ドゥ・コーヌ御嬢様に救われているんで何とか観てられるんです。(--;)
そして……回想シーンに至っては噴飯物……あのねぇ……私をナメて貰ったら
困るんですよ。舐めるんならば他の男にヤッて欲しいものだわ……(キッパリ)

『セントラル・ステーション』や、未公開とは言え『ホールド・バック・ザ・
ナイト』が如何に秀逸な作品であったかが良く判る作品です。

「大河浪漫を愛する会」大倉 里司
(2000年11月2日 東京国際映画祭 コンペティションにて鑑賞 渋谷ジョイシネマ)

BGM:ORCHESTRE NATIONAL de BARBES『ALAOUI』

「ま」行で、はじまる映画の感想に戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送