(遊)『ノーバディ・ノウズ・エニバディ』

物語

小説家志望のハンサムな青年シモンは(エドゥアルド・
ノリエガ様)生活費を稼ぐ為、新聞のクロスワード・パ
ズルの担当をしていた……家賃を浮かせる為か、独
り暮らしは寂しい為なのか、ルームメイトのサボ(ホル
ディ・モージャ様)は、行き詰まったときに時折、助け
船を出してくれる有り難い友人だった……。

時は、聖週間を迎えていたが……その矢先、闘技上で黒
頭巾を被った男が惨殺されている事に注意を払う者は居
なかった……。

ある朝、留守番電話を再生してみると、見知らぬ不気味
な男からメッセージが入っている。その男の要求は、日
曜日のクロスワード・パズルの6ケタ目を「敵対者」と
入れる様に要求されたものであった……。

それは、セビリアの街と……シモンにとって悪夢ゲーム
のはじまりだった。

 

感想

このページの作りを見て頂ければ判る通り、かなり好き
な部類です。特に素晴らしいのはオープニングがインテ
リアを思わせるような白と黒で統一された配色…これで
痺れました。

連続殺人事件が起きるんですが……その目的も自分と
してはかなり好きでして……ハイ(^^ゞ。
普通だったら怒るんですが、オープニングから統一され
た配色とセビリアの町並みの美しさで全て許してしまう♪

実を言いますと……このマテオ・ヒル監督が脚本を担当
された『テシス〜次に私が殺される』が一番好きでして…
次の傑作と名高い『オープン・ユア・アイズ』は、まる
で評価していないんです。

何故か……と言えば自分なりの基準がありまして、幻想
と現実が交錯したサスペンス映画の場合……主人公が映
画の中で「幻想だった……」と気付かせてしまうと、極
端に興醒めしてしまうんですね。
『ジェイコブズ・ラダー』もそうでしたし、「幻想だ……」
とか「夢だった……」と映画の最後では無く途中で明らか
にしてはいけないんです。(あくまで自己評価)
これをしてしまうと……「あとは勝手にすれば…(--;)」
と苛々しながら画面を見つづけて居なければ為らないのが
苦痛で苦痛で……

それからすると、この『ノーバディ・ノウズ・エニバディ』
は、「夢」のシーンもありますが、それが主体では無いん
ですし、この犯人の目的も……何か納得してしまうんですわ。
特に劇中劇での父親像には、「同じ事を考えている人がいた
(^_^)/\(^_^)と嬉しくなったことを告白しなければ為らな
いでしょう。

ただ……自分がこれ程迄に「偏愛」する作品ですから、万人
向けでは無い可能性大であることも申し添えなくては為りま
すまい……。

自称 カルト部屋御挨拶係 大倉 里司
(2000年11月2日 東京国際映画祭 コンペティション
にて鑑賞 オーチャード・ホール)

BGM:OST:『ドーベルマン』より『Vood People』

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