98年の大晦日の夜、渋谷パンテノンで観た2本目は、大傑作でした。
(3本目も凄いけど………)「完成度」から言えば屈指の出来。
その名は『交渉人』
場内に貼られたポスターを観る限り、地味そうな映画だなぁ……。
と感じたんですが、とんでもない間違いでした。
いきなり年越しで観た映画が、今年のベスト1候補に上がる出来
だったとは………。
シカゴ警察東地区のNO1の人質交渉人ローマン(サミュエル・L・
ジャクソン様)が、警察内部の汚職に巻き込まれ、濡れ衣を着せ
られそうになる………証拠は全て揃っていて、もう逃げ場が無い
………。彼は、無実を証明するために、人質を取って警察内部
のビルに篭城した………。
その彼が逆指名したのは、西地区のライヴァルである天才交渉
人セイビアン(ケヴィン・スペイシー様)だった。
一つのビルを舞台にして、知力の限りを尽くしたプロ同士の闘い
が演じられようとしていた………。
映像のキレが良い。話しの展開も見事。キャラクターも生きてい
る。言うことが無い映画なんですね。
不朽の大傑作『ダイ・ハード』と比較するのはどうか………と思う
んだけど、『エグゼブティヴ・ディジション』と優に並ぶ出来です。
(両方ともビデオになっておりますんで、未見の方は是非どうぞ。
絶対に損はさせません)(^^)
ホント………こんな凄い作品を観てしまうと………『エアフォース
ワン』の出来が如何に悪いかって分かってしまうんですね。
僕としては、アクションの要素もさることながら、シドニー・ルメット
監督畢生の傑作であった『ネットワーク』の様な「組織劇」の本当
に優れた作品を観ているような満足感を得られました。
つまり………組織を構成するのは、あくまで「人間」なんですよね。
その人間がどんな欲望を持って、動くのか?それに付随して連鎖
反応が起きるのか、起きないのかの見極め………。
僕は瞬時の判断力が極端に欠如しているんで………こうしたキャ
ラクター設定だと羨ましく感じてしまうんですね。
少しは分けてよ………って感じですかねえ。(涙)
僕が見るに良く書けた脚本であり、演出の良さがそれに加わり、
役者の火花散らす演技が最後の磨き上げをしている様な作品
に取れました。
上映終了後………場内が拍手に包まれたのは言うまでもありません。
この映画………必見です。(99年5月公開予定)
音楽も良いよ………ケルト音楽全開ですし。サントラ盤出たら買い
ます。\(^○^)/
大倉 里司(HCD05016@nifty.ne.jp)
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||